見出し画像

権力者である大石あきこ衆議院議員が一般市民から提訴された民事訴訟を奇貨として政治資金の寄付を呼びかける

山口敬之元TBSワシントン支局長から提訴された大石あきこ衆議院議員

 れいわ新選組の大石あきこ衆議院議員が、元大阪府知事、元大阪市長の橋下徹さんだけでなく、元TBSワシントン支局長の山口敬之さんからも民事訴訟を提起され、なぜか政治資金の寄付を呼びかけているようです。

 勘違いしてはいけないのは、大石あきこ衆議院議員は、権力者であるゆえに国民から監視を受ける立場です。たとえば、橋下徹さんや山口敬之さんが出演するテレビ局に大石あきこ衆議院議員が「スラップ訴訟を提起するような人物を出演させるのはどうなのか」などと一言異論を伝えれば、テレビ局内では相当上の職位の者も含めて対応を協議することになるでしょう。また、衆議院議員は国会の一員として橋下徹さんや山口敬之さんの人生を一変させかねない法律を議決することもできます。そのような立場である大石あきこ衆議院議員が、橋下徹さんや山口敬之さんを「上級国民」とよんでみずからを弱者であるかの如く振る舞うことには違和感しかありません。

橋下徹さんや山口敬之さんとの民事訴訟の裁判費用の寄付を求めているわけではない大石あきこ衆議院議員

 この動画で勘違いして欲しくないのですが、大石あきこ衆議院議員は、橋下徹さんに加えて山口敬之さんから民事訴訟を提起されたことに触れているものの、寄付について「大石あきこを支えてください」としか述べておらず、その実は政治資金の寄付を呼びかけているに過ぎません。
 政治資金の使途については、法令で厳しく制限されている上に、適法であったとしても不当な使途ではないかと国民の監視に晒されます。そのような政治資金で自らが衆議院議員でなかった時期、ひょっとしたら政治を志すことすら考えていなかったかもしれない時期の誹謗中傷に対して提起された民事訴訟の裁判費用に用いるというのは多くの批判に晒されます。だからこそ、大石あきこ衆議院議員は、これを奇貨として自身の政治活動に用いる政治資金の寄付を呼びかけているのです。
 橋下徹大阪府知事の部下であった弱い立場の女性がスラップ訴訟を提起されてかわいそう、裁判費用もたくさんかかって生活も大変になるかもしれないなどと勝手に勘違いさせて、橋下徹さんの人生を左右することができ得る権力を持つ衆議院議員が政治資金をつのる手法には目眩がします。