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しくじった。_異人たち

日本の小説が原作で日本で映画化もされている作品だと知って俄然観る気が湧いた。
しかも片岡鶴太郎が演じた役をリトルダンサーの子がやるとは・・
そして名取裕子をアフターサンのパパが・・?

大体のあらすじを知った上で鑑賞したけど、原作も読まず、日本版も鑑賞していない状態。これは物語が終盤に差し掛かった時点で「ああ、しくじった」と思った。

もしこの作品を鑑賞するのであれば
全く情報を入れずに観るか
原作小説か日本版をしっかり頭に入れてから観るか
だと思う。
どちらかであればかなり楽しめるのではなかろうか。

観てる間、ずっと「これは原作・日本映画だとどう描かれているのか?」が気になってしょうがない。場所も人種も時代も季節も違うし、特にこの作品では大きく描かれているセクシャリティの部分はどうなっているのか非常に気になる。

もう鶴ちゃんが、とか杜夫が、とか考えている場合じゃなかった。

あとこの作品はミステリーのようなホラーのようなファンタジーのようなラブストーリーのような、一括りにできない所が面白いなーと思った。
予告やポスターを観ただけ己の先入観だけで観た人が「思った通りの映画だった!」とはならんだろう。

思ったのは昔1時間で2、3本ドラマを放送していた頃の世にも奇妙な物語とか
一時期ストーリーテラーが斉木しげるのやつもなかった?
その時期にたまにあった「登場人物だけ幸せラスト」の雰囲気があった。
星空になっていくシーンとか特に。
タモリは出てこないけど、この妙な世にも奇妙な物語感がよかったな。

最初救ってあげられなかったハリー
子に寄り添ってあげられなかった両親
両親としたかったことがたくさんあったアダム
奇妙だけど誰もが幸せな時間を過ごせてとてもいい作品だなと思った。

印象的なシーンを描いたけど、あんまり上手く描けずに文字で誤魔化す。

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