見出し画像

藍羽放浪記7ページ目

2024年4月8日

僕は自信を持って好きだと言えるものが幾つかある。

水族館、音楽、ゲーム。
そして星。

今日はかなりひらけた丘の上の草のクッションの上で日記を書く。
夜だから当たり前だが、辺りは暗い。
恭赤(うやらか)が夜でも動けるようにと、狐火の明かりを旅に出る前に用意してくれたからそれを使って手元と辺りを明るくする。

海の中であったことを思い出すと早く恭赤(うやらか)の所に戻らなければという気もしてくるけど.…

折角旅をしているんだ。帰路も遠いしまったりと帰ることにしよう。


さて、今僕がいるこの場所は「エリア368」という場所らしい。
なんでもこの世界で1番、星がよく見える所らしい。
イルカのタクシー屋さんが教えてくれた。
海のイルカが地上のこんな場所を知っているのも少し疑問ではあるけど…まぁ、細かいことは置いておこう。

空を見上げてみると満天の星空という言葉が良く似合う。今にも吸い込まれてしまいそうな程、美しい空がそこに広がっている。

僕の中で思っていた「この世界はV世界などではなく僕の想像だけの世界」というのは違う気がする。知らないものや、僕の思いつかないような人物や建物が多すぎる。潜在意識の話をしだしたら…別かもしれないけど。


ひとまずこの抱えてしまったモヤモヤは一旦置いておくことにしよう。
この先に「星の都」と呼ばれる場所があるらしいから、次はそこに行こうか。
少しくらい寄り道しても.…いいじゃないか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?