藍羽放浪記 8ページ目
2024年4月9日
満点の星空の下で一夜を明かした僕は、寝袋を片付けて「星の都」までやって来た。
本来の「星の都」の名前は「アルカ・ナハト」と言うらしい。
「アルカナ」と「ナハト」.…なのかな?
この街に来て何より不思議だったことは、街の境界線を越えた瞬間、周囲が真っ暗になったこと。
なるほど、この都ではずっと夜なんだろう。
となれば、星が好きな僕がやることといえば空を眺めることになる訳だけど、見える星座がおかしかった。
オリオン座の隣に…さそり座…
プロジェクター的なもので街の空を映してる..…と考えるのは安直すぎるかな?
それか季節がバラバラ?
考えれば考えるほど、この世界に来てから常識にあてはまらないことばかりで頭が痛くなってくる。
そしてまぁ星ということだから、占いとか魔法とかが発展してるようで、あちらこちらに魔法や占いの専門店を見かけた。
色々と旅に役立つ道具も買い漁れそうだし、数日はこの街で過ごしてみようか。
もしかしたらあの指輪のことも何かわかるかもしれないし。
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