第1回 妄想必殺技トーナメント(古雅崎藍羽の後日談)
この短編小説は、異吹ムレ様の配信で先日行われた「リスナーの必殺技を考えてトーナメントを組んで戦いを妄想しよう!」という感じの大会で、予選敗退してしまった古雅崎藍羽の後日談です。
配信の方はこちら!↓↓↓
みんなの想像力がとても豊かで楽しい配信になっていたと思っています!
そして、そんな異吹ムレ様のXはこちら!↓↓↓
それでは本編です!↓
先日行われたトーナメントで、僕は予選で敗退した。
恭赤亭に戻った僕は酷い顔をしていたと思う。
禁忌とも言えるアーティファクトを持ち出してまで負けてしまったのだから。
まぁとはいえ仕方ないなという気持ちもなかった訳では無い。だって異能な力自体、僕自身は持ち合わせていないのだから。
「お。おかえりぃ。試合、見てたぜ。1回戦突破なんてやるじゃんか」
いつもの陽気な雰囲気で、恭赤藍羽は僕を迎え入れた。
「・・・。」
「・・・はぁ...あのなぁ。お前は完璧主義すぎるんだよ。あんなバケモン揃いのところで1回戦抜けただけでもすごいじゃないか。」
「まぁ...うん。僕の力じゃな...」
「いいや、お前の力だね。参加する決意を固めたのも、それを武器として選び戦ったのはお前自身だ。俺はうじうじ悩んでた頃のお前より、そうやって無理と分かっていても挑戦して飛び込んで行った今のお前の方が好きだぜ〜。」
腰に手を当てて眩しい笑顔で彼は言う。
そして僕の肩に手を回し、家の中に入るよう促す。
「次は、俺も参加してみてぇなぁ。いいかぁ??」
「恭赤なら優勝出来るかもね。」
「だろ〜?任せとけってぇ。でもさ、俺とお前は表裏一体みたいなもんだろ?だから俺が勝てば、お前も勝ちって訳だ。」
「....仇討ち。期待してるね。」
「おうよ!」
僕は彼の笑顔につられて、自然と笑顔になっていた。次は「藍羽」が勝利を掴むんだ。
To be continuous....
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?