見出し画像

ゲームのプログラミングからビッグデータの統計解析へ。新卒入社をしてから大量のデータ解析を行えるようになるまで。

システム開発部に新卒入社した苫米地さん。コンピューター系の専門学校での勉強内容から、現在の業務に至るまでのお話を聞きました。

パズルのようにピースをひとつひとつ組み立てていく工程が楽しくてプログラミングを志望


―本日はよろしくお願いいたします。まずは苫米地さんの入社までのご経歴を教えてください。

コンピュータの専門学校に通っていて、ゲーム学科でゲームの製作やプログラミングを勉強していました。小さいころからゲームが好きで、ゲームを作ることを経験してみたいと思い専門学校でプログラミングを始めました。

―ゲームが大好きだったのですね。お気に入りのゲームは何ですか?

ポケモンのシリーズが好きで、「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」という作品を小さいころにやり始めてから歴代のポケモンゲームを制覇してきました。

―専門学校では実際にゲームを作っていたとのことですが、具体的にはどのようなことをされていたのですか?

ゲームプログラマーの授業を受けており、複数名のチームになってゲームをゼロから作っていく課題の中でプログラミングや3Dモデリングなどを担当していました。使っていた言語はC++やC#がメインでした。

専門学校に入るまでプログラミングをやったことがなく、初めは覚えることも多かったり結構大変だったのですが、自分の思い通りに動くように出来たりすると達成感があり楽しかったです。僕は実はジグソーパズルも好きなのですが、プログラミングもパズルに似ている面がちょっとあると思っていて。ひとつひとつのピースを組み合わせて完成させるというのがプログラミングとパズルの両方に共通していて、僕はそういったことが好きだなと感じていました。

―プログラミングをするのが好きだったので、就職活動の際も初めからエンジニア志望だったのですね。

はい、学校で学んでいく内にプログラミングの面白さを知りプログラミングの仕事をしたいと思い、就職活動ではシステムエンジニアを募集している会社に応募をしていました。業種は特に絞っておらず、どちらかというとプログラミングの経験を積めるところをメインに応募していました。全部で20社ほど受けたと思います。

面接を通じてこの会社の一員になって役に立てる存在になりたいと思い入社


―いろいろな会社を受けていた中で、工芸精器製作所に決めた理由を教えてください。

採用面接の際に、社長が丁寧に接して下さったことが1番の理由です。面接は1対1の対面だったのですが、緊張がほぐれるように少し雑談なども加えながら話してくださったり、受け答えも丁寧にしてくださり、ここまでリラックスして臨めた面接は初めてでした。

面接では、最初に会社の説明があったあと、雑談をしながら質疑応答があり、最後に質問の時間という流れでした。社長ご自身の話もいろいろしてくださって、会社説明も形式的ではなくてわかりやすく、かなり丁寧に面接をしてくれているという印象でした。

話していく中で、自分もこの会社の一員となり役に立てるような存在になりたいと思うようになり、入社を決めました。

―社長さんのお人柄に惚れて即決だったのですね。面接時以外にも社長と話す機会はありましたか?

内定式などもあり、何度かお話しする機会がありました。いつでも気軽に話しかけてくれて、部署や役職などの垣根がなく、社員のつながりを大切にしている会社だなと感じています。社長だけでなく、違う部署の方もざっくばらんに話しかけてくれるので、助かっています。

周りのみなさんに教えてもらいながら確実に成長できている。今後はもっともっと効率的にプログラムが書けるようになりたい


―入社をしてからの流れを教えてください。

入社をしてから2ヶ月間はリモートでシステム開発研修がありました。学校で習った内容もいくつかあったので復習のような形で研修を受けていました。具体的にはPythonを使った宿予約システムをグループで作る研修で、僕はバックエンドの担当として中身のプログラム構築を行いました。一覧の中から宿を選択し、人数や日程を指定して予約をするという一連の流れが完結できるシステムを制作するものでした。

Pythonを使うのは初めてだったのですが、学校で習っていたC++やC#と似ている部分もあり、そこまで苦戦することもなくすんなり覚えられました。

複数の会社の新入社員合同で行った研修だったのですが、最後はそれぞれの会社の社長さんや部長さんが集まり、出来上がったシステムの発表会も行いました。

―研修で難しかったことはどんなことですか?

研修ではMySQLの勉強もあり、こちらはかなり苦戦しました。いままで触ったことがあるプログラミング言語とまったく違う言語だったので、ゼロから新しく覚えて操作の組み立て方や構造についても勉強していく必要がありました。

―現在のお仕事内容を教えてください。

研修終了後はチームに配属され、現在は購買傾向レポートの作成を行っています。SASという統計システムを使い、店舗やメーカーさんからいただいたデータをもとに、どのような顧客層がどんな商品を購買しているのか、どの商品が多く買われているのか等のデータを集計する仕事です。学校や研修で学んだものとは全く違う言語や内容を扱うため、ほぼゼロからのスタートで今でも勉強の日々です。

SASではまずビッグデータを取り込んで、分析のプログラミングを行うのですが、データの容量が大きいのでひとつひとつの操作実行に時間がかかります。一度間違った設定をしてしまうと修正するのにも時間がかかるので、設定を慎重に行う必要があります。いかに正確に分析指示を書けるかというのが大事なポイントで、かつ難しいところでもあります。

―配属直後からビッグデータを扱うような大きな仕事を任されるようになったのですね。初めはやはり苦労されましたか?

初めて案件を担当することになった時に、プログラムが思ったように動かないということがありました。データを出した際に明らかにおかしな数字が出てきたのですが、その原因が自分ではわからず、先輩に助けてもらいながらプログラム修正をし、結局夜の9時ごろまでかかってしまったことがありました。

先輩に迷惑をかけてしまい、申し訳なくてかなり落ち込んでいたのですが、案件が終了した後に、「初めてでここまで出来ているのはすごいよ、これから頑張ろうね」と励ましてもらい気持ちが楽になりました。辛かったことでもありますが、頑張ろうと思えるきっかけとなった経験になりました。

―失敗をしても次に頑張ろうと言ってもらえると嬉しいですよね。先輩方や一緒に働くチームのみなさんはどんな方ですか?

質問をしたときにとても丁寧に教えていただけるので勉強になっています。自分が気づいていないことがあった時には、すぐに答えを教えてくれるのではなく、ちょっとずつヒントを出してくれるんです。僕が自分で気づいて学べるように「この部分を見てみるといいよ」など見るべきポイントを伝えながら教えてくれて、育てようとしてくれいるんだなと感じてありがたく思っています。自分でわからないことを解決できた達成感がありますし、成長している実感を持つことが出来ます。

普段の業務ではこまめに困ったことはないかなど聞いて下さったり、毎月の業務報告会の中でも気軽に相談できる時間を作ってもらっていて、とても助かっています。普段はほぼリモートワークなので、同僚とも先輩とも会う機会がなく、話したりすることもないのですが、懇親会などで集まった際には皆さん仲良く話していて会社全体の雰囲気の良さを強く感じています。

―お仕事を通じて学んだことを教えてください。

コミュニケーションの大切さを学びました。わかりやすくレビューを書いたり、相手に伝わりやすいように情報を整理して伝えることの重要性を痛感しています。

僕は実は人と話したりというのが苦手で、相手にちゃんと伝えることが上手くないようで、兄弟に勉強を教えていてもわかりにくいと言われたりしていたんです。仕事の中では、しっかり伝えないと相手にも迷惑がかかるし自分の業務も進まなくなったりするので、コミュニケーションは意識的に丁寧にするようにしています。

その結果かどうかはわかりませんが、最近は性格が明るくなったと言われるようになりました。入社するまではあまり人と積極的に話すこともなかったのですが、今は周りの方からたくさん話しかけていただいたり、質問をしたりする機会も増えて、会話をすることが増えました。

―とてもすてきな環境ですね。最後に、今後チャレンジしたい事を是非教えてください。

今はまだ将来のことが浮かばないということが正直なところです。まだまだ分からないことがたくさんあるので、今は与えられた仕事に全力に取り組みながらできることを増やしていきたいと思っています。

業務の中では、今使っているSASをもっとうまく使えるようになりたいと思っています。同じ処理でもプログラムの書き方がいくつかあるので、レビューをしてもらう中でこう書いたほうがもっと短くて簡単に書けるよといったことを教えてもらっています。効率良くプログラムを書けるようにもっと意識をして知見を貯めていきたいと思っています。


「工芸精器製作所」では、ホームページなどでも企業情報を発信しています。興味をお持ちの方は、ぜひご覧くださいませ。