1-アドラー用ヘッダ

未来への不安感情はアクティブな人では焦りになり、パッシブな人では諦めになります。(感情論#05)

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。ここしばらくは「感情」についての連載をしています。

前回は、ネガティブ感情はそこに「何か問題がある」ということを知らせるという働きを担っているということを書きました。アドラー心理学的には、そこに何か問題があるので、それをなんとかしようという「目的」のために「感情を起動する」という説明になります。

「不安」という感情が起こるということは、未来の出来事に何か問題がありそうだということを示しています。たとえば、試験があるとか、発表会があるとか、大きな試合があるといったことです。不安が大きくなると「絶望」に近くなります。「何をしたらいいかわからない。どうせやってもダメだ」という感情です。

不安感情は未来の出来事に対して生じさせるものですが、アクティブ(能動的)傾向の人であれば「焦り」や「イライラ」という感情になります。焦りやイライラは、まだがんばろうという気持ちが入っていますが、その気持ちがなくなると「諦め」や「ふてくされ」のような感情に変化します。これはパッシブ(受動的)傾向の人に起こります。

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