先日、転勤が決まり一昨日から引っ越しの準備を進めている。食器をクッション材に包んだり、バラバラになっている資料をまとめたり、埃を被った本やCDを布巾で拭いたり、荷物を段ボールに詰める前にやる作業が多くて疲れてしまう。この作業で一日があっという間に終わる。 片付けても片付けても片付かない。部屋の様子は依然として散らかったままだ。終わりが見えず苛立ってしまう。 イライラしながら箱詰めしていると、裏の家から夫婦喧嘩の声が聞こえてきた。 「うるさいんだよ！！！！！」 私は思わ
10年前の冬、私は生まれて初めてパニック障害の発作を起こした。当時の私は中学3年生。最初の発作は確か、昼休み後の英語の授業中に起きた。 首を軽く絞められているような喉の違和感。 授業中にみんなの前で吐いてしまうのではないかという恐怖。教室の閉鎖感。座席も後ろの方だったので、先生にもなかなか体調不良だと言い出せない。気持ち悪い。苦しい。 今まで学校で、というか生きていて感じたことのない不安が襲って、平然を装っていたけど頭の中は病名通りパニック状態だった。 やっと先生に体調
今日の晩御飯は麻婆豆腐だった。作るのが簡単だから。私は中華料理が特別好きというわけではない。かと言って嫌いでもないんだけど。 中華料理って自分で食べるよりも、誰かが食べてる姿を見ている方が満たされる気がする。油っこくて辛いものもあるから、お腹の弱い私が食べると胃もたれすることが多い。 それはさておき、私は2016年の2月から6月まで北京の大学に留学していた。留学初日の夜、大学内のレストランで中国料理(しかも円卓だった)が振る舞われた。 最初はどれも美味しそうに見えたのだ
死後の世界を信じる？人間、死んだらどうなると思う？ こんなテーマで討論したことがある人も少なくないのではなかろうか。ちなみに私は討論したことが……ない。 でも、死んだ後に意識は何処へ行くのだろう、生まれ変わるなら何になりたいか、なんてことをひとりで考えてみたりする。 死んだらずっと無の世界になるかもしれないと思うと、考えれば考えるだけ怖くなる。そもそも“無”なんだから怖いもなにも(笑)、と無理矢理前向きに思い込むことにした。 以前、死んだら“無”になることを過剰に怖がる
私は太陽を見ても何とも思わない。でも月を見ると“綺麗だな”と思う反面“不気味でちょっと怖いかも”なんて思うことがある。 私が小学6年生だった頃、担任教師の意向で、不定期だったが授業中に百人一首対決が行われた。私はそれまで百人一首のルールどころか、“百人一首”という単語すら聞いたことがなかった。が、とりあえずやらされるがままクラスメイトたちと何戦もした。楽しかったかどうかは正直少しも思わなかった。でもやるからには強くなりたいと思い、ちびまる子ちゃんの百人一首の本を買って読んだ
