君が生きてるって証拠さ

続き


その後、何回か点滴に通った。
その度に先生からの言葉に不安要素が減っていき
そして今週の月曜日。
こちらの先生に診てもらってから
ちょうど1週間。
我が家に二人が来てから
約2週間。


「うん!もう命の問題は全くないよ!」

と先生が言ってくださった。
胸がいっぱいその2をこんなに近々に体験するとは。
体重もそれまではほぼ増えなかったり
むしろ減ったりしていたのに
1週間で100gも増えていた。

「よく頑張ったね」

と何度も、あるを褒めてくださり
なぜか私がドヤ顔をしてしまった。
本当に先生のおかげ。

先生もあの日、本当は厳しいかもと思っていたらしい。
成長不良だったらここまでもっていないから
個体差があるにしても
栄養をきちんととったら元気になるということは
もう大丈夫。
ただ、もしかしたら先天性の何かがあるかもしれないし
今後見つかるかもしれない。
それはこれだけ個体差が出ることが、やはり、おかしいから。
でも命に関わることではないに違いないから
もうちゃんと生きていけますよ。
と言ってくださった。
そして、私のところへ来る前に一体どんなところで
育てられていたんだろね·····
と悲しそうな顔をしていた。

確かに私もそう思うし、怒りがないと言えば嘘になる。
ただこの子達を拾ってくれただけでも
私にとっては十二分に感謝に値するし
この子達がうちに来た時から
この子達にとっての新しい人生が始まっているのだから
今、考えることではないしもう過ぎたことなのだ。


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とても綺麗な瞳をした にこ。
ずっとずっと、弱った あるに付きっきりで
にこ に構ってあげることが少なかったので
暴れ倒したり ある にプロレス技かけたり
私たちにものすごく噛んだりするけれど
ある が辛い時は誰よりも近くで寄り添い
ある がキツイ処置を受ける時は
誰よりも大きな声で抗議して護ろうとしてくれた
優しい優しいお姉ちゃん。

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こむときき。
ある日、突然やってきた二人の子猫に
最初は戸惑っていたものの
日を追うごとに慣れていき
元気な にこ には一緒に走り回ってくれ
まだ小さい ある には優しく接してくれる。
自分たちも甘えたいだろうに
いつも小さい子達を優先しても怒らない所に
こんなに大人な一面があったのだなと
私はとても驚きました。
優しい優しい大きいお姉ちゃんたち。

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そして。
来た時は鳥のヒナかと思うくらいガリガリで
毛はほとんど生えておらず
普通に歩くことさえままならなかった
末っ子 ある 。
すっかり肉付きも良くなってきて
まだ少し天パぎみだけれど
ふわふわの毛が生えてきたね。
私が手をかけすぎたせいで
すっかりドがつくほどの甘えたちゃんになったけれど
痛い注射もツライ不調も小さい身体で
本当によく乗り越えました。
さすが男の子!

最近は歩くだけじゃなく
ダッシュや飛びかかりもするようになり
ヨチヨチ歩きだったのが
いつの間にか早く走れるようになりました。
にこ にやられっぱなしだったのに
反撃したり自分から飛びかかることも。
こんなにも成長してくれたことが
本当に本当に嬉しいし本当に本当に誇りです。


にこ と あるの名前は
私が敬愛しているバンドに関連するものから
名付けました。
命の尊さや響く言葉を歌っている彼らから
力をもらえたらなと勝手ながら思って。

にこあるを日々見ていて
命というものは儚いようで強く逞しいなと
心から思います。
そして無限のチカラを秘めているんだなと。

それから、
私自身じぶんはものすごく難あり人間で
人様からはとても扱いづらい部類だと自負しています。
人と衝突することも多いし、感情の起伏も激しいし。
でも今回じぶんで短所だと思っていた
心配性で神経質なところは
少しの変化も見逃さずに最悪の事態を免れたし
ヒトにも猫にも愛情が深すぎて
自分が大切に思うものは何としても守りたいとか
何としても愛でたいと思うところは
口にするのもおぞましい捨てられ方で
捨てられていたこの子達にとっては
それを霞ませることにもなれた。

マイナスなことも使い方によれば
なんだってプラスに変えられるし
使い方次第なんだなと。
だからといって悪い所を開き直っては、いけないけれど。
でもネガティブな自分自身を成長させてもらいました。
いや、今も毎日4にゃんを育てながら
自分自身も育てているんだと思います。


頻繁に病院に行ったりは
きっと自分自身が救われたかったのかもしれない。
安心したかっただけかもしれない。
でも私の尊敬している方が

「例えそうだったとしても結果、あるが救われたんだからそれでいい」

と背中を押してくださったので
全てよかったのだと思います。
今となっては、眠れなかった日も不安で押しつぶされそうだった日も
可哀想で代わってあげたいと思った日も
全て良い思い出です。
ほんの数日、数週間前のことだけれど
すでに思い出です。

これからきっともっと
大きくなって元気になってくれるはずなので
これからの彼らの成長を楽しみにしていてくださいね!


ではまた🐈

yuki

#猫 #ねこ #子猫 #猫のいる暮らし #日記

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