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琥珀的詩(5)

<旅籠>

有象無象の宿が火を灯す
山をくだってきた旅人は湯をもとめ
赫らんだ顔を酒でまぎらす

この村の光景は古代より続いていたのだ
それは伝承
ではなく
もちろん幻想
でもなく
はてしのない再現なのだ

たったひとつ
昨日と今日の異なるのは……

有象無象の宿が火を灯す
山をくだってきた旅人は湯をもとめ
赫らんだ顔を酒でまぎらす


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