見出し画像

適応障害者にとって、『やりたい仕事』よりも大切なもの

書く仕事をずっとしたいと思っていた。

人の心を1mmでも動かせるような文章を書く。
その文章によって報酬をいただく。

そんなふうに働きたいと思って転職をしたら、適応障害を発症してしまった。

やりたい仕事だったはずなのに……。

今はどうしているか。

もう一度転職をして、『書く』とは無縁の職種で、それなりに健康的な生活を送っている。

SNSを開けば、

・スキルが得られる会社に行くべき
・やりがいを第一優先で考えるべき

のような声が多い。

しかし、適応障害者の場合は「ちょっと待て」と言いたい。

やりがい・スキル以上に重視すべきものがあるだろう、と。

適応障害経験者が会社で重視すべきものは『人間関係』だ。

給与よりも、スキルよりも、やりがいよりも、人間関係を重視して欲しい。

なぜか。

働くうえで、人間関係は土台になるからだ。

考えてみて欲しい。
給与にしても、スキルにしても、やりがいにしても、会社で毎日働くことが前提にあるはずだ。

毎日働くことがしんどくなってしまうと、

・給与は減ってしまう
・スキルは身につきにくい
・やりがいのある仕事を任せられない

となってしまう。

世の中には、
「人間関係なんてどうでもいい。やりがいが全てだ」
と思える人がいるのも事実だ。

でも、これを読んでいるあなたは違うだろう。
僕も含めて。

人が好きで、人に期待をしてしまって、たまに裏切られて、でも人が好きで。

だからこそ、人間関係の良い職場だと、自分の力を思う存分発揮できるはず。

そして、もう1つ。

自分のやりたい仕事をあまり信じすぎないほうが良い。

これまでの自分の経験から無意識にバイアスがかかって、やりたい仕事の視野が狭くなっていることが多い。

「自分には向いていない」と思える仕事が、案外自分にピッタリなこともあるのだ。

僕にとっては、営業がそうだった。

そろそろ、まとめる。

今あなたが適応障害で苦しんで転職活動をしているなら、人間関係を重視してみて欲しい。

まずは面接官と気が合うか。
内定をもらえたら、職場訪問を一度してみると良い。

そうやって確かめて、自分の波長に合っていると思えるのなら、そこはあなたにとって良い職場になる可能性が高い。

この記事が参加している募集

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?