かれこれ15年ほど前に書き、以降十数年と完結出来ないまま中途放置している(現在進行形;そして今後も完結できる気など無い;;)一次創作SF風味FTなBL小説『Treasure Ship』について語ります。
一昔以上前の筆なので、現在のダイバーシティ的な配慮に欠けた表現が出てきますが、<原文ママ>で再掲したことをお断りしておきます。
誕生の経緯
当時所属していた某招待制創作系コミュニティで、某様が日記に書かれていた「異世界トリップで『BL世界』に行く」「少年がBL華やかな異世界に飛び、当地で人間関係(というか恋愛関係)で揉めつつも世界を救う」的な話に過剰反応し妄想開始。
自分が異世界飛ばされ系を書くなんて思わなかった…書いてみたら凄く色んなとこ若いというか青くて、若作りしすぎてて本人もビックリです(おおいに自爆)。
SFにしたのは「学生のころ考えたSF風味な設定を再利用してみたかったから」で。メインを七福神にかぶせてみたのは…単なる思いつきです。どこでどう転んだんだろう自分…色々と謎。でもそれが妄想特急の醍醐味(おい)。。
主要登場人物
布袋和尚〈ほてい かずひさ〉:布袋
現代日本から異世界「マヨイガ」へ飛んできた、ごく普通の高校二年男子。あらゆる攻撃を無効化する能力者「マイト・バニッシャー」として戦いに巻き込まれていく羽目に。
ミレレ・アルディ:福禄寿
ヒトシ(後掲)により、彼の友だった白獅子バヤードが人間として再生され誕生した、いわば白獅子と人間のキメラ。高い運動能力とタフさを誇り、それが彼の武器である。しかしオフ期は無邪気な子供。
ヒトシ・オ・ラクル:恵比寿
ミレレやシュリー(後掲)を作ったサイエンティスト。そんな技術があるなら自分の近視を治して裸眼にすれば、とか突っ込んではいけない(笑)。同じく科学者であった父・タカミから研究施設(というか移動要塞)・ロプノールその他を引き継いでいる。
ブンタ・ラ・グレン:毘沙門天
政府に睨まれた者達「トレジャー・シップ」の武将。ヒトシとは父同士が従兄弟にあたり、またいとこ。自在に姿を変える武器「シュヴァラ」の使い手。プライベートな過去では色々あり…それが現在の飲酒癖だったりシュリーとの微妙な関係だったりに繋がっている。
シュリー:吉祥天
ヒトシが研究所のセントラルコンピュータの移動端末として作ったヒューマノイド。その外見は、ブンタのかつての恋人メイ・ルー・ベル〈※男、故人〉を模している。にしても、外見がまるきり男に見えない(自爆)
イーリン・カメリア・オズメ:天鈿女命
もとは政府寄りのマシナリー・プロフェッショナル。こんな姿でも男で、自称はオレ。反政府組織とも言えるこちらのメンバーとなっているにはビミョーな経緯があるらしく…外での対人関係にも謎が。
カーラ・オオグロ:大黒天
ヒトシの父・タカミの「知人」。数十年経っても外見が全く老けず、ヒトシはじめメンバーともつかず離れずの距離をとる謎の人物。その謎は、和尚が過去の女神ウルドの扉を開けた際に解き明かされる…
上掲が集合画の一つであり…
ほぼ中心:和尚
左上から時計回りに、
ミレレ
ブンタ
ヒトシ(ブンタだけでなく彼も「シュヴァラ」を所持してる)
イーリン
カーラ
シュリー
…となります。
気になっている方も居られるでしょうが、本来の七福神とは組成に改変があります。寿老人を外し、その代わりに吉祥天を入れ。弁財天の代わりに天鈿女命として、「紅二点時代の七福神」(そういう時代があったらしい…)に近い状態にしています。
本編本文
書いた箇所までを再掲します。が、前述のような事情で中途で切れます・・・
書いたのは、ここまでになります(中途半端…!←自分で言った)。
地味に、名前その他の設定に神話伝承を取り込んでいるのが、分かる人には分かるようになっているんじゃないかと(爆)
以降、
和尚はイーリンに某案件に引っ張り込まれることとなり…
「政府は、軍事施設と偽って一般民の生活の場を攻撃しようとしている。彼らを守るには、おまえの力が必要なんだよ」
そこには、イーリンと浅からぬ仲らしい逞しい体躯の男であるシェン・カメリア・マスラが居た。彼がロプノールに来るにあたり仲立ちをした人物でもある。この むくつけき大男を前にした途端、攻め・S体質にしか見えないイーリンが「だって、そんなこと言ってもさぁ…」と もじもじし始め、さながら借りてきた子猫のようになるのを見て絶句する和尚だったり。。
増幅装置をもって、和尚は限界すれすれまで力を遣う。しかし、これによって数百もの「旧来のマヨイガの民」は守られた。
「もうイヤです!俺、イーリンさんにはついていけない!あんなドSの人と一緒に行動してたら、俺…次はもう絶対死ぬ!」
ロプノールに戻った途端、泣きごとをたれて部屋に籠る和尚。
「イーリンさん経由で、シェンさんからのムービーが送られてきています」
シュリーからのコールで、彼はモニターを開く。
「すまねえな。騒ぐなって言ったのに、ガキどもが『あんちゃんにお礼言うだ』って聞かなくてさ」
子供たちの歌や踊りが、賑やかに続く。
――彼らの未来を守ったのか、俺…
それを見て、大変な思いをしたが間違いではなかったと救われた思いがするのであった。。
最終的には政府との戦い云々は終結し、道を踏み外しつつあった政府もタルホが中心となり軌道修正が図られていくのだが・・・
「トレジャー・シップ」の面々は、和尚が現代日本へと戻って時をおかず、やはり現代日本に来てしまうことになる…らしかった(筆者本人も滝汗)。。
ちゃんと書けば、それなりに読んでくれる人も居たかもしれないけども…何より自分が途中からしんどくなってしまい(困:でもそういう案件が地味に多い…「自分で考えたくせに」的な;;)。
こんなこともやってました、という話でした。。