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嫌いだった制服について考えること

私は制服が嫌いでした。

ですが今の私にとって制服は好きという感情はもちろん、とても大切なものになっています。

毎日着る服装、というのもありますが、
菅公学生服のpr、モデル活動、商品開発などをするカンコー委員会一期生、また三期生で商品開発部として活動させていただいた為、制服への思いが強くあるからです。

カンコー委員会に応募したきっかけは、新聞でLGBTについての記事を見つけ、スラックスの女子制服ってこうあるべきなんじゃないか、もっと可愛い制服を作って、制服の形みたいなのを変形させたいなと思ったからでした。

オーディションでは、自分で考えた制服のプレゼンテーションをしました。
中性的で可愛い制服コーデにしたくて、ブラウスはフリル素材、ネクタイでもリボンでもない蝶ネクタイに黒の私服のズボンを合わせました。あとこの頃明治維新勉強していたのか、明治維新の文豪のファッションも少し意識してました笑

三期生のオーディションでは、長いスカートとズボンの2パターンのコーデを提案しました。

スカートのコーデは、ボウタイのブラウスに、黒のカーディガンに長いチェックプリーツスカートで、ヨーロッパで旅してる文学少女みたいなイメージ。

ズボンのコーデは、ベストとツイード素材のストンとしたズボンで公園のベンチで新聞読んでるイギリスのおじさんみたいなイメージ。

どのコーデも制服、、ぽくはないですよね。

女子の制服といえばブレザーにチェックのスカートにリボンかネクタイ、みたいな制服をイメージする方が多いと思います。
ももちろんそんな制服も好きで、憧れはあるのですが、あまりにも今の人ってそれにイメージが固執しすぎじゃないのかなって思ったんです。
そのイメージを壊したい!というよりは、それが正解なのかな?制服で自分を表すこともできるのかな?という疑問をぶつけたという感じに近かったです。

今の私達は、主体性、持続可能な社会へ向けたSDGsの取り組み、世界のグローバル化における多様性を問われています。
そういった、今の私達10代が社会に出るにあたって求められていることを考える中で、日本の制服は戦後から変わらなすぎではないのか、と思ったのです。

毎日学生が着る“制服”という服装は、私たちのアイデンティティーの一つでもあると私は考えています。自分を表現する一つとして制服という形があれば、堅苦しくなく、楽しく学校生活が送れるのではないのか。と。

でもその時の私の視野はあまりにも狭かった__。
なぜなら、普段セーラー服や決められた制服で学校に行くということしか知らなかったからです。

自由制服、という存在をカンコー委員会の活動で知りました。
自由な服装で行くことが許されている学校があるんです。カンコーショップ原宿は、主に自由制服の学生へのショップでした。

たくさんの色、柄のスカートに、ファッションブランドとコラボした、デザイン性のあるニット…。活動していく中で、会社の方々も制服を着ている私達の意見を取り入れ、学生生活をサポートしてくださっているのだなととても感じました。
また、無地のニット一つをとっても形や素材などが違うだけで印象が変わるように、制服は、とても幅広い可能性があるものだとも感じました。


制服文化は、私達学生を移すものでもあります。

今でいうと、
韓国ブームが訪れ、タイトスカートやシンプルなネクタイ、白いダットスニーカーなどのアイテムと合わせるスタイル。
放課後は、普段の制服のスカートに韓国ブランドやスポーツブランドのパーカーやスウェットを合わせるように。
通学バックは、黒いリュックに。
などとカジュアルで流行を取り込んだスタイルが人気となっています。
また、乃木坂46のアイドル像の出現により、清潔感が出る制服のスタイルも主流となり、スカートは膝上丈が人気になりました。

このように制服の流行のスタイルは時代を移したものでもあり、とても興味深いものがあります…。


カンコー委員会三期生では、商品開発として、女子向けスラックスの企画をしました。
スラックスは、カンコー委員会に応募した中学三年生の時から作りたかったものでした。2020年はだいぶLGBTの流行というか、スラックスの導入が進みましたが、そういう流れに乗って安易にスラックスが流行って欲しくないなと思いました。
以前から、スラックスは自転車通学の人にとっても使いたいアイテムで、私服でスカートがひらひらして苦手だから着たくないのに制服ではスカート着用しなければならなくて嫌だ、という友人もいましたし、需要があるものだと感じていました。
ですが、スラックスの制服というと、LGBTのイメージが強くて周りの目が気になる。また女性の心を持った男性は置き去りではないか。
ならば可愛くてかっこよくてお洒落で、制服を自分らしく着こなす上で着たいと思うようなスラックスが広まり、スラックスもスカートと同様な風になれないのか。
と、私は提案したかったのです。



私は、みんな同じ服を着ている光景が窮屈で苦しかったので、もっと制服が私服みたいに自由に好きなものが着られるようになって欲しいですし、自分らしく着るって難しいことだけれど、制服はそうあるべきだと思う。
そして沢山の人が制服を好きになって、(私は、活動を通して制服作りの裏側や歴史、着こなし方などをみて制服が好きになりました!奥が深いものなので調べてみると面白いと思います。)学校へ行く朝の気分が少しでも上がれればなと思います。



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