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別邸歌会レポート/大阪

行ってきました、歌人の松村正直さん主催の別邸歌会in大阪。
参加は今回で2回目となります。

普通に乗っていけばスムーズに移動できるものを、南海電鉄難波駅でラピートに会うために遠回りしたので、結構時間がかかりました。そういうのも、別邸歌会に参加する時の楽しみの一つなんですが。

今回は松村さん含め16名と、賑やかな歌会となりました。

会場は、南海電車と阪堺電車が通る夢のような街・住吉。住吉大社の近くで、昭和レトロな民家での開催でした。


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ひとり二首ずつ×16人、三十二首が載った詠草が配布され自己紹介タイム。うたの日やN短テキストでよくお名前を見かける方も!休憩タイムに「この前のN短観ましたよ!」と言ってくださる方や、共通の歌仲間がいるとか、「あっXの相互フォローさんですね!」という驚きもあり、こういう雑談が出来るのも、対面歌会の魅力です。

さて。

歌会は、詠草集の順に行われます。発言者は進行役の松村さんが指名しますが、挙手OK。ちゃんと当ててくれます。発言も、特定の人に偏らないようにしてくださいます。自分が読み切れない歌で最初に指名されると「あああ・・・・・」ってなります・・・もう私は「この〇〇という言葉の意味が分かりませんでした。読み切れてません!」と言ってます。それもOK。

具体的にどんな意見交換があったか、私の歌でご紹介させていただきます。

カギ括弧つけたいことば飲み込んでどこかにずっと引っかけたまま

コトバディアに出す時に結構練った歌で、初句・二句は「言いたいこと」をこのように表現することで、カギ括弧の視覚的な形を結句の「引っかけた」につなげたいという意図がありました。参加者の皆さん、そこはちゃんと気づいてくださっていました。

議論になったのは結句の表現。

・字あまりにしてでも「引っかかったまま」にした方が、飲み込んだ感じが伝わってくるのではないか?
・いやいや。このままの方が、作者の消化できない感じが分かるんじゃないのか?

皆さんの細やかな観察力に驚くばかりです。歌全体を見たうえで、一つ一つの言葉のチョイスの是非を考えている。そして、その根本にあるのは「いや~自分だったらこうしますけどね」じゃないんです。発言内容や声のトーンも様々ではありましたが、「こうした方が良い歌になるんじゃないか」という視点なんです。これが評なんだ・・・改めて実感しました。

次回の別邸歌会、なんと和歌山ですよ。旅+歌会で二度おいしい別邸歌会、迷っている方は是非!

【別邸歌会の魅力】
あくまでも私が感じたことですが、宣伝しときます。

①くじ引きで席が決まる。
 これ、ひとりで行ってもスッと馴染めるので良き。

②松村さんから短歌グッズがもらえる。
 松村さんの読後の結社誌などを譲っていただけます。自分では手に取らないものが多く、視野を広げるきっかけになります。

③終了後の茶話会が楽しい。
 皆さんの歌作りの話が本当に参考になります。

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