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大人の発達障害 

大人になって気づく発達障害


私は、こはる心理カウンセリング室以外に、保健センターや企業での心理相談、それから心療内科クリニックでの仕事もしています。心療内科では発達障害ではないかと受診される方の、心理検査や心理アセスメント面接を担当することがあります。

発達障害自体は幼少期から特徴が続いていることが診断基準となっているのですが、例えば、社会人になってから、結婚してからなど、大人になってから困りごとが頻発し、「もしかして私は発達障害かもしれない」と初めて不安に感じて心療内科・精神科に受診される方も少なくはありません。

特に、周りの人から「うっかりミス」や「マナー違反」として注意を受けたり、人間関係がこじれたりしてしまい、自信を失いかけて受診を決断される方も多いように感じます。

実際に、発達障害に加えて、うつや不安、嗜癖、摂食障害などの二次障害を併発する場合もあります。


心理検査が役に立つこと

心理検査を担当する者としては、一つの診断名ではおよそ表しきれないような個々のお悩みを抱えておられることを前提に、その方に合わせた工夫や支援を考えたいと思っています。

原因を知りたい

診断を知りたい

治療法を知りたい

解決策を知りたい

周りの人にわかってもらえるのか知りたい

強み、長所を知りたい

今の自分の状態を知りたい

今の自分でもいいんだって知りたい

これでいいのか知りたい

これから何とかなるのか知りたい

……

上にあげたような思いを抱えながら、診察や心理検査、心理カウンセリングに向き合われている方々も多いのではないでしょうか。

私自身、精神科・心療内科で長年勤めていますが、大人の発達障害疑いの事例の場合、幼少期の客観的情報を得ることが困難な場合が多く、確定診断が難しいという印象があります。

「グレーとは 白ではなくて 薄い黒」

という本田秀夫医師の有名な言葉があります。

グレーだから(診断が確定しないから)と言って、改善策が見つからなかったり、性格のせいだと決めつけられたりするわけではありません。

心理検査や心理アセスメント面接を通して、その方の持っている力やポジティブな特性を発見することも私たちの仕事だと思っています。

その上で、すでにやっておられる工夫や支援を再発見しつつ、さらに加えるとよい工夫や支援をご提案させていただいています。


こはる心理カウンセリング室では、心理カウンセリングだけでなく、心理検査のご依頼もお引き受けしています。ご希望の方は下記のホームページのお申し込みフォームよりご連絡ください。


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