#23 フルスタックエンジニア集団の良し悪し
最近、私自身が面接をしアトラクトした方が入社し、チームに加わっていただくことになりました。新しいメンバーを迎えられることは非常に嬉しいことです。
私の職場では「フルスタックエンジニア」を志向する方に適した環境であることが売りであり、私自身も「フルスタックエンジニア」の面白さを知っています。
しかし、フルスタックエンジニアの集団にも良し悪しがあります。
〇フルスタックエンジニアとは
フルスタック(full-stack)とは、複数の技術分野において、知識・スキルに深い理解があることを意味しており、複数の開発工程を一人で担当できるマルチなエンジニアのことを、一般に「フルスタックエンジニア」と呼んでいます。
弊社の場合「インフラ・バックエンド・フロントエンド(という開発範囲)開発ができる」ことや「上流工程から下流工程の業務を一貫して担当できる」ことを指すことが多いです。
病院でも外科・内科というくくりや、さらに細分化された専門分野があると思いますが、フルスタックとは幅広い医療を提供総合病院のイメージでしょうか。
〇フルスタックエンジニア集団の良さ
フルスタックエンジニアは例えば顧客の課題を深く理解し、解決するためのシステムを自分の手で提供できることに面白味があります。私自身、顧客の要件を直接伺い自分自身で開発したシステムを提供する仕事が好きです。
また、フルスタックエンジニアの集団では少人数でも規模の大きな開発PJにも対応できます。各メンバーが開発PJの全体像を認識しているので、自立しながら必要最低限のコミュニケーションで開発を進められるため管理コストも少なくなるため、素早く・少ない人件費で価値を提供できるメリットもあります。
〇フルスタックエンジニア集団の弱い点
悪い点ではなく弱い点です。
フルスタックエンジニアはエンジニア市場の中でも希少です。幅の広さよりも専門性を突き詰めるたいとか、上流工程などの営業寄りの仕事にはあまり興味がなく開発に集中したいという思考の方の方が母数が多い印象です。
幅広いスキルを習得することはそもそも大変なので、熟練者に限られるという面もあります。
そのため、採用のハードルが高く、ポテンシャル採用で成長いただくまでのリードタイムが長くなるなど、フルスタックエンジニア集団でスケールするのが難しいという面があります。
また、フルスタックエンジニアは個々人のカバー範囲が広い反面、属人化が進み引継ぎのコストが大きくなりがちです。
病院の例でいうと、こんな感じでしょうか。
〇終わりに
ということで、フルスタックエンジニア集団の良い点、弱い点についての紹介でした。
小さな組織の場合は少ない人数でなんでもやる必要があり、フルスタックエンジニアが自然発生しやすい環境になります。(獅子の子落としスタイル)
仕事の量が増え、それに合わせて組織が大きくなると役割分担が進み、これまでの一人で幅広く頑張るのでなく、仕組でうまくやるように根本的に違う考え方にシフトしていく必要があると感じます。
今まさに自分がそのような状況の中で組織の仕組み化に四苦八苦している状況です。(難しすぎて心が折れそうです。。。)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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