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キュビスム革命(レボリューショオオオン)!!

こんにちはアート王子です。
今日は京都市京セラ美術館で開催中「パリ ポンピドゥセンター キュビスム展 美の革命」についてご紹介します。

※タイトルは
あれ?開催前はタイトルが『ギュビスムレボリューション』じゃなかったっけ?あれ好きだったのになぁーと思ったのでつけました。ジョジョぽいでしょ

開催概要

パリ ポンピドゥーセンター
キュビスム展—美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ
会期
2024年3月20日(水・祝)〜7月7日(日)
会場
京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階 | 本館 南回廊1階

※東京展は終了しています(国立西洋美術館 2023.10.3-2024.1.28)

公式HPより

展示構成

第1章 キュビスム以前-その源泉
第2章 プリミティヴィスム
第3章 キュビスムの誕生-セザンヌに導かれて
第4章 ブラックとピカソ-ザイルで結ばれた2人(1909-1914)
第5章 フェルナン・レジェとフアン・グリス
第6章 サロンにおけるキュビスム
第7章 同時主義オルフィムス-ロベール・ドローネーとソニア・ドローネー
第8章 デュシャン兄弟とピュトー・グループ
第9章 メゾン・キュビスト
第10章 芸術家アトリエ「ラ・リッシュ」
第11章 東欧からきたパリの芸術家たち
第12章 立体未来主義
第13章 キュビスムと第一次世界大戦
第14章 キュビスム以後

※一部作品以外、基本撮影可。

出品作品リストより

どんな展示?

3/24(日)キュビスム展に行って来ましたー!
パリ ポンピドゥセンターの所蔵作品を中心に国内の所蔵作品と合わせて「キュビスム」作品を展示しています。
超有名な「パブロピカソ」「ジョルジュブラック」が生んだ「キュビスム」は「キューブ(立方体)」が由来で、遠近法や陰影法を無視し、あらゆる角度から見たものを絵にするという、何度聞いても理解できない、とてもアートな作品が僕は大好きです。

ロジェ・ド・ラ・フレネー、腰かける男性

感想

「リアリティ」も好きですが、「アートぽい不思議な空間」のような絵も好きで、まさにピカソやブラックの絵が好きです。
肉眼な映像で見る景色や物を写実的に表すのは画家の一つの才能だとは思いますが、「私はこう見た」と主張出来る、ピカソでいう「ピカソっぽい絵」が好きです。元々メッセージ性やトリックを仕込んだ、考えなければいけない絵が好きなのですが、AIの台頭によって、カメラが出て来た時以上に写実的な絵の価値が落ちているような気がして(既にその写実的な絵にも一貫した味がある作家は別として)、人間のエゴが乗った絵は価値があると個人的にはおもいます。
「ピカソっぽい絵」はもしかしたらもう既にAIの得意分野かもしれませんが、現役の作家で「俺は景色をこう見る、こう表現する」という絵に最も価値が生まれる気がします。


パブロ・ピカソ、女性の胸像

今回の展覧会はリアリティのある写実的な絵はなく、全て抽象的な様な、不思議な世界の絵ばっかりで個人的には楽しかったです。
京都市京セラ美術館の展示スペースを大幅に使った、構成になっていて、分けられた章もかなり多いです。
超巨大な絵も展示されていて、すごくチケット代に見合った見ごたえのある展示だと思いました!
京都市京セラ美術館での展示は先日始まったばかりですが、混雑しているわけでもなくすごく見やすかったです!

公式図録

公式図録¥3,500

深掘り感想

ここからは僕の性癖の詰まった内容になりますので興味のある方だけ読み進めてください。笑

東京、ブルターニュ展で見たやつ!

ポール・ゴーギャン、海辺に立つブルターニュの少女たち、国立西洋美術館

昨年、2023年の3月に東京・国立西洋美術館で開催された「憧憬の地 ブルターニュ
―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」を見に行きまして、その時にメインビジュアルになっていたゴーギャンの絵がありました!こんなすぐにまた会えるなんて…!

じゅ、呪物!

ヨンベあるいはウォヨの呪物(コンゴ民主共和国)

無数の釘が刺さっている!怖い!
と一瞬思いましたが、呪物好きの僕は段々とテンションが上がっていきましたー
呪い(のろい)とも呪い(まじない)とも呼べますので、藁人形に五寸釘を打つ「のろい」やダルマに目を入れる「まじない」も一緒の意味だと僕は捉えています。
どちらにせよ、人間の想いが込められていますので、それによって何か不可解なこと(成功も含め)が起きるのも面白いですよね。
キュビスムはキューブ(立体、3次元)から来てますので、像を参考にするのも納得です。

ジョルジュブラック

ジョルジュ・ブラック、大きな裸婦

出た!ブラック作品!めちゃくちゃいいですねー!しなやかな女性の身体をポリゴンぽく描く。めちゃくちゃいい!

マリーローランサン

マリー・ローランサン、アポリネールとその友人たち(第2ヴァージョン)

マリーローランサンも一目で分かる画風ですねー!さすがパリの本場にいた画家。
どの辺がキュビスムなのか分かりませんが(笑)、マリーローランサンが描く犬はどれも特徴的ですね。

真骨頂、ピカソのキュビスム

パブロ・ピカソ、裸婦、ポーラ美術館

これこそ、ピカソのキュビスム!っていうような絵を前にしてめちゃくちゃテンションが上がりました!女性の丸みが皆無なのがめちゃくちゃいいです!

バカデケェ絵

ロベール・ドローネー、パリ市

縦206cm×横406cm
2メートル×4メートルのこのバカデケェ絵をフランスからどうやって持ってきたんだよ!って感想しかなかったのですが、めちゃくちゃデカいです。今回のメインビジュアルにもなってます。てか、どうやって描いたん。

シャガールが良すぎだ

マルク・シャガール、白い襟のベラ

新発見!シャガールの絵が良すぎました。
まさにキュビスムというようなカクカクした絵とリアリティ。めちゃくちゃええやん。

大阪人大好き、モディリアーニ

アメデオ・モリディリアー二、赤い頭部

大阪人大好きモディリアーニ(勝手にそう思ってる)もありましたー!赤がめっちゃ映える。
※大阪中之島美術館の目玉「髪をほどいた横たわる裸婦」

まとめ

めちゃくちゃ有名作家の詰め合わせで最高でした!
章立ても14章とめちゃくちゃ多い
部屋数もかなりの数でした。3月20日〜7月7日というかなり長い期間での開催なので、すごい気合いの入りようだと思います。
ぜひご覧ください!

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