2023年振り返り

アジア大会の振り返りを投稿したことに満足して、すっかり更新をサボっていましたが、今年はせっかく場所があるので簡単に2023年の振り返りをしてみようと思います。

今年のチェス振り返り

今年のスタートは前職のプロジェクトが忙しかったこともあり、1~3月はほとんどチェスに触れない期間となってしまいました。当然、そのような状態で参加した5月の全日本選手権は、5勝2敗2ドローの10位と個人的にも満足のいかないパフォーマンスとなってしまいました。

ということで、スタートはあまり良くなかった年でしたが、一方で大きな決断をした年にもなりました。
6月末に新卒から10年勤めた会社を退職し、チェスのレッスンを専業とすることにしました。数年前から日本チェス連盟のYouTube配信などにも携わり、個人的に教えてほしいというご要望もちらほら頂いていたこともあって、年齢的にもチャレンジするならこのあたりかなと、新たな生活を始めてみることにしました。

おかげさまで、個人レッスンのお申し込みを何件も頂き、半年かからずに新生活を軌道に乗せることはできたように思います。もちろんまだまだお仕事が必要なので、ご依頼は随時お待ちしております!

今年の後半、7月からはヨーロッパ遠征にもチャレンジできました。コロナ禍前からやりたいと思っていた遠征ですが、オーストリア→チェコ→ハンガリーと渡り歩き、各国の強豪プレーヤーの強さを間近で体験できたのは、とても良い経験になりました。

特に、日本でできないIM戦GM戦をたくさん経験できたのは、とても大きかったです。クラシカルのGM戦は5戦やって2勝1敗2ドローと勝ち越しており、内容はともかく結果は自信になるものでした。

一方で、レーティング2000に満たない若手に苦戦したりと、世界中で急速に育っている若い世代の波を感じることもできました。私が若いときにくらべ、学習環境が大幅に改善していることもあって、10代のプレーヤーの成長は凄まじいものがあります。
今後は彼らと戦っていくジュニアプレーヤーを育てなければならないので、その意味でも刺激になりました。

ヨーロッパ遠征にはレーティング2200に乗せるつもりで行ったのですが、結局わずかなプラスしか得ることができませんでした。手応えとしては「2150-2200の実力は確実にある、2300にはまだ壁がある」という感じだったでしょうか。
ただ、その壁の枚数自体はそれほど多くないということを、体感として得ることができたのが、この遠征の大きな意義だったんじゃないかと思います。

ヨーロッパから帰国してからはすぐ、チーム選手権→アジア大会の連戦です。

チーム選手権は、個人の内容自体はいまいちだったものの、クラブから2チームだして楽しく指す、という目標は達成したと言って良いでしょう。来年も大会や例会の運営を通して、西日本のチェス人口を少しずつ増やして行きたいですね!

アジア大会は、周りが強豪ばかりでどうなることかと思いましたが、結果的には今年のベストトーナメントになったといって良いと思います。

帰国してからも「すごかったね!」と声をかけていただく機会が多く、嬉しかったです。本当に応援ありがとうございました。

11月は、年内最後のビッグイベント、Japan Openに参加しました。
日本のオープントーナメントでは史上最大規模での開催となり、7ラウンドしかないのがもったいないくらいでした。

優勝こそ逃してしまったものの、参加プレーヤーのレベルを考えると、5勝2ドローの準優勝は満足できるものでした。プレーの内容も、今年のトーナメントの中では一番安定していたと思います。

今年の総括

日本チェス連盟の年末振り返り配信では、出演者全員の自己採点が60点だったようですが(笑)、自分としてはチェス中心の生活に踏み出した年になりましたし、締めくくりの大会をいい形として終えられたこともあって、80点くらいはつけても良いかなーと思います。

連盟の年末特番はこちら↓ アーカイブも残っているのでぜひご覧ください。

今年は早指し含めると、100局近い公式戦を指したことで自分の現状をある程度正確に掴むことができました。
しばらくの目標であるFIDEレーティング2300には、まだ実力的に届かないかなとは思いますが、そこに行くまでの課題自体は多くないと考えています。来年はまず、この課題を潰して行きたいですね。

また、チェスコーチ/トレーナーとしての仕事ですが、こちらはスタートしたばかりで、正直まだ評価できるレベルではないかなと思います。始めて半年にしては悪くないかなーくらいの感想は持っているので、来年はスケールアップしながら新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。
特に数年先のことを考えると、ジュニアの育成が日本チェス界全体の課題だと思いますので、ジュニアプレーヤーの数を増やす・レベルを上げるといった仕事にも取り組んでいきたいと思っています。

2024年の目標

まず、プレーヤー個人としてはFIDEレーティング2200台を安定させることが大きな目標ですね。チェスの理解度はこの数年だいぶ上がった気がするので、2300レベルに行くためには読みの精度が最も大きな課題だと思います。年明けからは精度向上のトレーニングを中心に取り組んでいこうと思っています。

プレーのスタイルもIM/GMクラスと戦っていけるよう、少しずつ変えていこうと思っています。どのように変わるかは盤上で示すのが理想だと思いますので、興味のある方は来年のゲームを楽しみにしていてください(笑)。

また、2024年はオリンピアードイヤーなので、オリンピアードでオープンチームが良い成績を出せるようにすることも、大きな目標です。まだメンバーは発表されていませんが、来年のオープンチームはかなり強力なチームが組めるのではないかと思います。
自分がチームに入るにせよそうでないにせよ、オープンチームのトレーニングに協力しながら、チームとして史上最高の順位を狙っていきたいですね。

コーチ/トレーナーとしては、まずはお仕事の数を増やして生活を安定させていきたいと思います(笑)。そのためには生徒さんの数を増やすことが大事ですが、それ以外にも日本チェス界が発展していくための仕事にどんどんチャレンジしていきたいですね。

特に推敲もせずつらつらと書いてしまいましたが、このへんで。皆様、2024年もよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください!

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