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金沢から氷見へ。

HATCHiのラウンジで朝のコーヒーを飲みながら、大見謝くんが降りてるくるまで少しだけ仕事を。大見謝くんは朝方まで仕事してたらしいし、できるだけ寝かせてあげよう。

さくっとシャワーを浴びたら、HATCHiの中を散策。真鍮の取手や照明は、FUTAGAMI。居室の扉には越前和紙。洗面所のランプシェードは上出長衛門窯。しかもそれぞれのプロダクトにはキャプションが付いていた。ここに泊まるだけで、北陸のものづくりに触れられて、しかも実際に手で触れることができる。個人ではできないことを、さっとやってのける企業の力は大きい。やれることのスケールが違いすぎる。

金沢の友人との待ち合せまで、近江町市場で食べ歩き。海の幸がたくさんで、ほとんどが1つから買えてその場で食べられる。色んなお店を行ったり来たりしてどれを朝ご飯にするか品定めし、結局鮎の塩焼きやらマグロのお刺身などを買って大満足の朝ご飯になった。

友人と合流し、まずは「Book Under Hotchkiss」へ。本が並べられた1階スペースを通り過ぎて、2階のギャラリーへと足を運ぶ。展示を楽しんだあと、また1階に降りると、どうやら2階の展示アーティストのセレクトした本が並んでいるらしい。なんだかアーティストの頭の中を覗いているようだし、グッズがベンダーで買うことができたりと、実験的な部分も多くて楽しい本屋というかギャラリーというか本屋。

次は、「[g]ift -ギフト-」でお土産探し。北陸の工芸品から手に取りやすいお土産まで、ぎゅっと1つの場所に集めた感じ。いい意味で雑多感があって、全ての商品がフラットに紹介されながら販売されていた。個人的には、もうちょっと商品量を絞ったり、カテゴライズを明確にしても面白そうだなと思ったり。そのあと、「factory zoomer gallery」をチラ見。ガラス作家の辻和美さんが主催しているギャラリーで、"red"という展示どおり、ガラスの器や茶器、アパレル、靴など、色んな素材の赤いものが並べられていた。

氷見への移動の前に、金沢市内で昼食を。
この日、友人オススメの中から選んだのは「更科 藤井」。好きな食べ物に蕎麦を選ぶほど、僕は生粋の蕎麦好きなのだ。季節の野菜をを麺に練り込んだ変わり種もあって惹かれたが、シンプルに更科蕎麦を選んで野菜の天ぷら盛り合わせはみんなでシェアすることにした。まずはそのまま何も付けずに、次は塩、江戸前の薄味のつゆ、という具合に、蕎麦本来の味を純粋に楽しめる。金沢21世紀美術館からも歩いていける柿木畠商店街にあるということもあって、蕎麦好きの方にもそうでない方にもおすすめです。

氷見までは、金沢市内から車で1時間半程度の道のり。氷見の情報は東京の友人から色々と聞いていたことや、大見謝くんの友人がいるとのことだったので、全部おまかせ。東京の友人が氷見でお世話になった人と、大見謝くんの友人がまさかの同一人物だったのには驚いたが。
まず向かったのは「SAYS FARM」という、山の上にあるワイナリー。そこで氷見に移り住んだ“ちゃんなつ”と合流し、テラスでワインや季節のスイーツで小休止。素材の美しさや旨味をそのまま味わえるレストランや、ワインやシードルはもちろん、自社農園で取れた果物で作られたコンフィチュールが購入できるショップ、貸別荘のように泊まれる宿泊施設も併設しいていたりと、丸一日楽しめて、ゆったりのんびりとしたくなる。

日もそろそろ暮れる頃になったので、ちゃんなつオススメの阿尾海岸で石拾い。この海岸は、良い石が多いらしい。僕以外の三人は、自分なりの尺度で魅力的な石を夢中で拾い、そのあとお互いに披露しあっていた。僕には入り込めない世界。
夕陽を見るならここ、ということで氷見市ふれあいスポーツセンター近くの高台にも。ここから、氷見の街が一望できる。夕陽に照らされた街並はとても綺麗で、何枚もシャッターを切った。うまくいけば、ここでファンモンみたいな顔ジャケ写真も撮れる。大見謝くんの顔ジャケ写真も撮ったけれど、彼の意志を尊重して写真を載せるのは自重します。

道の駅氷見で若岡さんと合流したあとは、ちゃんなつ紹介の氷見に移住された夫婦が住む古民家へ。スーパーで氷見の美味しいものを調達して、みんなでお酒を飲みながらご飯。たくさん話したし、中には深い事も話していたと思うけれど、お酒を飲んでいたこともあって、その晩のことはあまり覚えてない。世の中覚えておかなきゃいけないことばかりじゃない、ということにしておく。きっと、大切なことは自分の知らないところで影響されているだろうし。

でも、良い夜だったってことは確か。

明日は、氷見から富山を抜けて新潟へ向かいます。

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