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拝啓 志高き同志へ

拝啓 志高き同志へ

これは、かつての僕にむけた言葉であり、未来の同志に送る言葉でもある。

ほんの少しだけ、僕の話をさせて欲しい。

人生を振り返って

僕は、20歳の時に友人を、二度、亡くした。
友人の親も兄弟も、よく知った人だったこともあって、その辛さを想像すると心が痛くなった。
「どうしたら周りの人を悲しませずに死ぬことができるだろう」と考え始めた。
「生命を生き切る」の原型は、ここで生まれた。

21歳の頃、地元の友人が放った「政治とか、クソだな、よくわからん」みたいな言葉が忘れられなくて、「投票に行かないくせにそんなことばっか言わせないぞ」という気持ちで、NPO法人Mielkaで若年層の投票率向上に取り組んだ。

22歳の夏、ベッドから起き上がることができなくなった。
周りの友人は活躍しているのに、僕には何もできていない。
そんな劣等感があった。
経済学徒として、経済学に向き合う中で、資本主義の駆動原理に触れ、もっとこの世界を、各々が「生命を生き切れる」形にしたいと願った。

同じく22歳の終わり、自分と、ほんの少し、繋がれたような気がした。
全体性という世界観を体験し、そして体現すること。
「生命を生き切る」ことのヒントが、手に入った。

紆余曲折を経てきた。
どこに繋がっているかもわからなかった。
それでも、僕は、この世界がもっと素敵であることを願うことはやめなかった。

意識が高いと言われようが、難しい話をしていると言われようが、僕には、同じくこの世界がもっと素敵であることを願った仲間がいたから。

自分が見つけた真実の道を歩む 〜仲間とともに〜

仲間の存在は、偉大だ。
自分だけでは、ふと消えてしまいそうになる情熱の炎も、仲間となら、もっと大きくできる気がする。
誰かと一緒だから信じられることだってあるだろう。

2019年、MAKERS UNIVERSITYの募集に応募をしてみた。
いわゆる地方と言われるところに、単身乗り込んで、誰と一緒に未来を信じたらいいかわからなくなって。
本当に、ふと、応募してみただけだった。

2020年、株式会社Root-Nを設立した。
MAKERSの仲間がいたからこそ、メンターの存在があったからこそ、スタートラインに立つことができた。
一人だったら、その可能性を信じ切れなかったかもしれない。

技術に逃げるな、想いで進め

「MAKERSに出したいと思っています。」
そんな声を聞く。
出したらいいと思う。

自分の内側から溢れんばかりの想いと、やり切ることへの覚悟。
それらが、等身大に表現できていれば、きっと大丈夫だから。

もし、それらを表現することが恥ずかしいなら、もしかしたら今じゃないのかもしれない。
それを恥ずかしいと思っているうちは、誰も応援してくれない。

むしろ、周りが恥ずかしくなるほどに声高に叫び続けてこそ、協力者が現れる。

無論、MAKERS生になることが全てではない。
MAKERSに応募しなくとも、社会に対して願いを訴え、自ら動く人たちは、誰でも仲間だと思っている。

でも、もし、その変革を起こすにあたって、MAKERSに入りたいのであれば、応募するしかない。
意識と行動によってしか、現実は変わらない。
MAKERSに入りたいという願いは、応募することからしか動かない。

そんなかつての僕に。
そんな未来のあなたに。
2020年の僕から送りたい言葉は一つだけ。

想いで進むことにびびるなら、その想いをもう一度見つめ直そう。
技術は後付けでもなんとかなる。
小手先で紛らわした何かで進んだとしても、どこかで絶対に転ぶ。
未熟でもいい。
粗くても大丈夫。
技術でなんとかしようとせず、自分の内から湧き上がる、誰にも負けない熱量で突き進んで欲しい。

MAKERS UNIVERSITY 6期生 募集

申し込むも申し込まないも、自由。

先輩も後輩もなく、あるのは、「この世界をもう少しだけよくしたい」という願いだけ。

興味があれば、ここからどうぞ。
そして、何か知りたければ、僕に直接連絡をくれても大丈夫だし、周りのMAKERS生に連絡しても、運営に連絡しても大丈夫。

あとは、君がどうやってこの世界への願いを形にしていくか、それだけ。

拝啓 未来の同志へ

やあ、元気にしてるかい?
君もMAKERSなのね。

いやあ、僕がMAKERSに申し込む時は、ぶっちゃけ、めちゃくちゃ斜に構えてたよ。
過去のMAKERS生に連絡して、「MAKERSのダメなところを教えて欲しい」って聞いて回ってたくらいだからね。

電話面接の時にも、「MAKERSのダメなところは?」って聞いてたなあ。
それくらい、みんながMAKERSのいいところしか言わなくて、僕には胡散臭く感じたんだよね。

こればっかりは、体験してみないとわからないけど、やっぱり仲間がいるってのはいいものだね。
まだまだ完璧じゃないし、これからなところもあるけど、それでも、同じ立場で、何者でもなく、想いで繋がれて、これからの未来を担っていくというのは、めっちゃエモいね。

「そっかー、君は教育に興味があるのかあ。」
「へえ、君は、農業に興味があるんだねえ。」

政治、経済、農業、教育、ブロックチェーン、芸術、マイノリティ...

うんうん。
僕も、全部興味あるよ。
でも、君たちがそこを担っていくなら、僕は別のところで頑張るね。

お互いが重なるところで、また一緒に何かできたらいいね。

この世界が、よりよくなることを願って。

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