25アイドル

なぜ人は2.5次元アイドルに魅了されるのか?|#56

こんばんは。こひまるです。
今日は、2.5次元アイドルについて語ろうかと。

若者を中心に、今や社会現象にもなっている2.5次元アイドル。メディア的、マーケティングの観点で見ても面白い。今回は、主に私がハマっている2つのアイドルを紹介したいがために、2.5次元アイドルとはなんぞや?というところを深掘りしていきます。”ど”がつくほどの、真面目記事です。


[1] 2.5次元アイドルとは?

2次元と言えば、X軸とY軸から成り立つ世界です。いわゆる平面
わかりやすいところで言えば、漫画やアニメなどの世界。キャラクターはもちろん、実在はしない存在です。

一方、3次元と言えば、X軸・Y軸・Z軸から成り立つ世界。いわゆる立体
これは、私たちが存在している世界。実在する世界であり、この世界にある物体は、実存している。

そこの間が、2.5次元というわけです。2.5次元アイドルとはつまり、表向きは2次元だけれども、中の人(3次元の人間)がいるよ、という世界観で活動をしているアイドルのことを指します。

2次元:アニメ
3次元:人間

この中間領域、架け橋となるのは声優さん。近年、声優さんがアイドルのように扱われていることは、2.5次元アイドルの先駆けだったのかも知れません。



[2] 2.5次元アイドルの代表例

では、具体的にどのようなものが2.5次元アイドルと言われるものなのか。わかりやすいところで、今回は2つのグループをご紹介します。

1つ目は、女性に大人気、2.5次元アイドルといえばという超有名どころ。
漫画『テニスの王子様』のミュージカル公演。(通称:テニミュ)

『テニスの王子様』は言わずと知れた、ジャンプの名作。ざっっくり言うと、テニスの名門中学に入学した主人公が、団体戦での全国優勝を目指し、数々のライバルと熱い試合を繰り広げまくるお話しです。

長身のハーフイケメン俳優城田 優さん、長身でちょっと変わり者・映画監督でもある斎藤 工さん、テレビドラマの常連童顔イケメンの瀬戸 康史さんなども、このミュージカルに出演していた経歴があります。

仮面ライダー俳優、という言葉があるのと同様に、テニミュキャストという言葉も存在し、舞台役者の登竜門的な位置付けとされているほど。作品中には様々な男性キャストが登場するために、女性ファンが多い印象です。


2つ目は、KADOKAWA×ランティス(現:バンダイナムコアーツ)×サンライズが仕掛けた新世代アイドルプロジェクト『ラブライブ!』シリーズ。こちらは男性ファンが多くいる印象。

舞台は学校。自校が廃校になってしまう可能性があると知った主人公。自分たちが自校のためできること、それはアイドルとなり自校の知名度をあげ、入学者を増やすこと。主人公は女子生徒を集めグループを結成、仲間と苦悩を重ねながら、スクールアイドルとして輝くお話し。

本プロジェクトは、先にイラストがあり、声優さんたちが出した音楽CDからのスタート。その後、インターネット放送、スマホ音楽ゲームアプリ、アニメ化などを経て、映画化もしています。

実際に本作の声優陣がドームツアーを行っていたりと、今もなお活躍の幅を広げているのがラブライブです。ちなみに私は、かよちんと希ちゃん推しです。

表でのメディア露出はそう多くありませんが、2.5次元アイドルの勢いを少しでも感じていただけましたら幸いです。



[3] 2次元には、溢れる魅力と同時に限界も存在する

タイトルのことを述べるために、まずは魅力についてのお話しを。

私はよく趣味でゲームセンターに行くのですが、景品の半数以上がゲームやアニメのキャラクターという店舗も少なくありません。日本のサブカルチャー、漫画・アニメは世界に誇ることができるコンテンツです。

そして、ゲームセンターの景品からも伺える通り、2次元にハマる方々の熱量は計り知れません。熱狂的なほどです。

実在しないような魅力的なキャラクターを作ることができる2次元は、そのルックス・言動・生い立ちなどから、消費者個人でキャラクターを神格化することができます。共通点がある、逆に全く共通点がない、というところも魅了される理由のひとつ。感情が動かされやすい。

そして、空想の余地がたくさんある。これから物語はどう進むのか(完結しているものであればその後の世界、など)、実在するならどんな形になるのか、などなど。
同人誌であったり、コスプレなんかもそれが具現化したものと考えます。入りやすい入口で、出口は無限大、それが2次元の魅力です。

では、なぜこの2次元に限界があると私が考えるのかといいますと。

消費者の表現は無限に可能な2次元ですが、2次元キャラクター活躍の場は、ある程度限られてしまうためです。応援したくても、応援しきれないもどかしい状況が生まれるのは、私たちが消費者という立場が覆らないから。

漫画を例としてみます。消費者が漫画を購入。作者を応援。
応援が届いたにせよ、せいぜい公式で動けるのはアニメ化、グッズ化、ぐらいがとどのつまりなのです。

もちろん、それだけで完結して満足している方々も大勢いらっしゃるので、否定をしているつもりは一切ありません。(私は二次元が大好きです。)
消費者がもっと、もっと…!と思っていても、なかなか形になりにくい、それが2次元の世界なのでは、と考えています。



[4] 2.5次元アイドルに魅了され、人々は発狂する

では、アイドルはどうか。これも2次元のファン同様、計り知れない熱量がある。完成していないアイドルだからこそ応援したくなる。成長の過程を見守りたい。アイドルが苦悩しながらも、一生懸命、ひたむきに努力している姿を見るだけで、胸が熱くなる。

応援しているアイドルが、よりグループ内で地位向上ができるよう、また他グループよりもファンが増え、露出が増えるようCDを購入したり、グッズを購入したりするわけです。

話が脱線しましたので、ここらで整理しますね。
本題は、なぜ2.5次元は、多くの人々を魅了するのかということ。

私が考察する、2.5次元アイドルが人気な理由を図式化すると、以下。


 2次元ファン×アイドル化=熱狂×熱狂


私のように、2次元にハマることはできるが、3次元のアイドルには別にあまり興味を抱くことのないタイプの消費者は、[3]で述べた通り、これ以上応援しきれない状況あります。

ここで、2次元をアイドル化することにより、応援の幅が広がる、万歳!という世界を作り上げたのが、2.5次元アイドルという訳です。。

単純明快ですね。笑
水を得た魚とはまさにこのこと。

そして、2.5次元アイドルは感覚値ですが消費者との距離が、2次元よりも、アイドルよりも近い印象があります。できることの幅が広がるからです。これは、根底にオムニチャネル戦略があるためだと思われます。



オムニチャネルなんて久々に使ったので、出てくるまでに時間がかかりました…。
一応Web広告の営業をしていたんだけどな。頭がなまってますね。怖い怖い。訛りは方言だけで十分。

明日はいよいよ、こひまるおすすめの2.5次元アイドルをご紹介いたします!
マーケティングの観点から見ても、うまいなあと思うグループになっていますので、ここからファン化してくれる方なんかが現れた時には万々歳。

それではまた明日!



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