MOD3 終わり - 1年振り返りとリモートワークについて

12月の前半くらいでMOD3 も無事に終わりました。
最後は、中国、モンゴル、香港、韓国、NewYorkのメンバーで、Team Projectとして、Ethical Issue に関してExecutive むけのBriefing Slide とMedia 向けの説明資料をまとめて、プレゼンをVideo Recording するというものでした。
それプラス、2時間のテストもあって、なかなかヘヴィな11月から12月前半までを過ごしましたが、何とかパスできて、それからはホッとした一ヶ月くらいを過ごしています。

MOD 1, 2, 3 と振り返ると、会社としての戦略のまとめ方、基本的な経営指標となる数字の整理とレビューの仕方、そしてビジネスに携わる人たちとどの様に関わることで価値を最大化できるか、という基本的な要素を学べました。
ホッとしていて、まだちゃんと復習できていませんが、これはしっかり復習して自分なりの整理をしておかないといけないなと思っています。

次のMOD4は1月の中旬から始まるようです。

リモートなのか、ハイブリッドワークなのか、オフィス勤務なのか

さて、去年の後半くらいから、Back To Office とかハイブリッドワークとか、リモートだけだった人達も、オフィスに戻るような動きが日本だけでなく、世界的に発生しています。
リモートの方が生産性も創造性も高く仕事できる、という人や企業もあれば、上場企業やGlobal Company などで、オフィスでないと効率も良くなく生産性も上がらない、という意見も目にします。
また、新しく組織に入った人は、リモートだけだとチームや会社に馴染めない、という意見もある様です。
私自身、企業での経験からは、次の3つの業務に関してリモートだけだと難しさを感じていて、今年は週に1〜2回くらいオフィスでこれらについて集中して議論できる時間を作ろうと思っています。

  • 新しい戦略を作り、ActionableかつTrackableな状態にする

  • 問題が複雑化していて、解決のための方向性が明確ではなく、膠着している

  • 何となく進んでいるが目立ったOutcomeがない、何が問題かもふわふわしている

一方で、1年のOnline MBA では発生している事象の分析、課題の発見、解決策の創出、といった創造的な仕事も、そこからスライドにまとめたり、Projectのチェックをしていく生産的な仕事も、全て短期間でOnlineで質の良い結果を生むことができる、という私は経験をしました。
上記の3つの業務についても、わざわざ物理的に会って対応しなくてもできていました。

何が違うのか?

同じ時期、また同じように新しいメンバーと、新しいProject に取り組んできた私としては、何が違うのか振り返ってみたところ、リモートで全てうまくいく場合と、できない場合、大きく3つのポイントがあることがわかりました。

  • プロセス

  • Tool

まずは人です。
Online MBA のメンバーは次の様なところが、企業での経験と違っていたと感じます。

  • Project が自分ごとであった

    • 積極的に議題に取り組んでいた

    • 何とかOutcomeを作ろうとしていた

  • 共通のToolやProcessを理解して活用しようとしていた

    • できるか、できないかを明確にメンバーに伝えていた

    • わからないことはすぐに聞いていた

    • できない人がいる場合、みんなで解決策をすぐに決められた

対して、実際の企業での経験からは上記のところについて「受け身」の姿勢だなと感じています。
「依頼」されたことに対して自分の「役割の範囲内」で対応する。という印象があります。
これは、企業では従業員と雇用主という関係になり、従業員は「時間」「経験」「技能」「知識」を雇用主や組織に提供することで、報酬として「給与」を受け取るシステムであることが大きく影響しているのではないかと感じます。
いくら雇用主が「起業家マインド」などを期待しても、システムがそれに沿ったものでなければ、絵に描いた餅でしかないことが少なくありません。

続いてプロセスです。
Online MBA では大まかなテンプレートやガイドがあり、そこに対してメンバーが進め方のProcessを初めに決めていました。
一方で、基本的に大きな組織や企業ではプロセスは、組織や運営側が作成し雇用主などから承認をされて、それを従業員は遵守するモデルになります。
特に組織が大きくなると、アップデートやアイディア出しの仕組みは複雑化し、実際にアップデートされるまでにかかる時間も長期化することから、変化が難しくなります。
現在のプロセスは大抵の場合オフィス勤務を想定して作られたものに対して、パッチワーク的に、リモート用のプロセスを当てているだけなので、完全リモートで創造性や生産性を高めるところに取り組み変革されたようなプロセスは乏しく、結果として、ハイブリッドやBack to office という選択肢が浮き上がってくることになります。

最後はToolです。
ミーティングのためのツールとしてZoom, Teams, Google Meet などが普及し
コミュニケーションツールとして、Slack、Teamsなどがメールよりも頻繁に使われる様になっています。
またコラボレーションToolとして、Trello、Miro、Smartsheet などの活用も増えてきています
そして、SalesfoceやServiceNow、Dynamics、PowerBI、TableaといったCRM・ERPによる業務トラッキングや分析
認証のOKTA
などが、ToolとしてOnline MBA だけでなく、実際に多くの企業で活用される様になっていると思います。
ただ、Toolには共通の課題となる二つのポイントがあります

  • 使いこなすためのガイド、管理、運営、が整っているか?

  • Toolの機能は十分か?

例えば一つ目について、Miro  Board を使って、創造的な業務を進めようとした時、Facilitationを誰かがしっかりやらないと、アイディアを引き出して、BoardにInputし、そこからまとめるということは難しいです。
いいテンプレートが用意されていても、難しくなります。
また、Toolの機能については、例えばZoomのミーティング。通常のミーティングを想定すると、自分の目線は3つの画面にあることがわかります

人:話題を振る人、それに対して主に見解を入れる人1人か2人、合計3人くらいがクローズアップされる
資料:議題に関する補足資料
メモ:自分のメモ書き

少なくともこれらが常時目に入る状態でないと、効率的なミーティングができませんが、自然にこの環境が整ったミーティングにはまだ出たことがありません。

あと少しのToolの機能のアップデートだけで、リモートだけでの仕事は機能的には、ハイブリッドやオフィスでの仕事を超えた生産性、創造性、そして質の高い結果を生み出すことが実現できます。
ただし、人とプロセスのところを考えた場合、人材が揃い、プロセスが整うまでは、リモートのみでの環境がハイブリッドやオフィス環境を越えることは難しいでしょう。現状はハイブリッドにして、集中する場合と、創造する場合とで時間を分けて働ける様にすることがベストと言えそうです。

もしくはOnline MBA のメンバーのような人とだけ仕事するかです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?