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日記| モモ

昨日息子と歩いていたら、路肩に白くて大きなキャンピングカーが停まっていた。
運転席が高く広く、そして明るくて、運転がしやすそう。かっこいいね、中が見てみたいね、と信号待ちのあいだ話しながらしばらく眺めた。

子どもの頃からキャンピングカーに憧れがあって、おそらくそれは幼少期に見ていたアニメ「ミンキーモモ」や父が持っていた数冊の専門誌を一緒に見ていた影響なのだろうと思うけれど、このあいだ自分の月星座を調べたら、太陽星座との組み合わせで「月星座射手座×太陽星座蟹座の人は家族的な仲間とのキャンピングカーでの旅に憧れる」とそのままのことが書いてあって驚いた。星占いは好きを通り越して見ずにはいられない習慣の一部で、いいことが書いてあったら素直に喜んでしまう。大人になったら、母親になったらやめるだろう、いつか卒業するんだろうと思っていたのに好きなものは変わらないらしい。

ミンキーモモは、夢の国から地球にやってきたプリンセスで、魔法の力で手に職のある大人の女性(といっても18歳)になって人々に夢を取り戻す物語。12歳なんだけどキャンピングカーを乗り回して、犬・鳥・猿のお供を連れている。実際になれる職業のプロフェッショナルになって、敵を倒すのではなく夢を取り戻すってあたり、それを5、6歳の幼児が憧れを持って没入できる形にした点が今振り返っても素晴らしいと思う。わたしの母親世代は専業主婦になる人も多かったけれど、これからは女性も職業を持つ時代で、それは自分と周りを幸せにする素敵なことなんだよ、女の子たちにも輝く未来があるよ、ってメッセージが込められていたのではないかな。

大事な人やものだけを乗せて長い旅に出るのは楽しいだろうな、だとしたら誰とどんな旅をしたいだろう、そんなことを空想しながら、普通免許で運転できるキャンピングカーのサイズや価格を調べる。憧れの気持ちってずっと変わらないね、わたし運転免許持ってないのに。


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