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日記|濡れた毛並みを乾かしてゐる


遠出するときに限って天気予報を見ずに家を出てしまう。
大阪では降っていなかったのに栄につくと土砂降りで
ワイドパンツにムートンブーツという
この上なく雨に合わない服装で会場まで歩いた
帰るまでずっと足元がぐずぐずしていた
人間とて、毛皮が濡れると意気消沈するいきものだ

朝からブーツに乾燥機つっこんで乾かしてる、まだぐずぐず

自分の迂闊さで靴を傷めてしまうのは詰めの甘さゆえなので
情けない気持ちになる。

昨日の名古屋のポエトリースラム。
人が多くカジュアルな空気に満ちていてとてもよかった
わたしのような20年選手もいたし
若いひとの割合も高かったような
声や気配が空間を支配し動かす光景は、
何度体感してもゾワゾワするものです

やっぱりポエトリースラムはお客さんがいっぱいいてなんぼです。
今度の土曜日はこれに出るので、現場で体感したいひとはぜひ。


投げ銭の額でジャッジするので、小銭をたくさん用意してきてね。

名古屋から帰る前にレモンくんと少し話せた
(レモンくん:鈴木陽一レモン氏。わたしと同じかもう少し前からポエトリースラム界隈で活躍している朗読詩人、そしてドルオタ漫談する人、わたしとは実家が喫茶店してたという共通点がある。彼のバンドであるコトナの「サンライズ」は名曲です)。

わたしもレモンくんも、20年ぐらい前のポエトリースラム(SSWSやKSWSなど)を知ってる身だ。馬野ミキさんにぐうの音も出ないほど圧倒され、メテオさん(SMRYTRPS)やMC抹くん、タカツキさん、関西だとラプタくんや溺死くんなどのラッパー(フリースタイルでもめちゃめちゃ強い)や芸人やミュージシャン勢、そのほかよくわからん人が入り混じっていたカオスな状態は当時はちゃめちゃに面白く刺激的だった。ギリギリ若者と呼ばれる年頃にあの空気をいっぱい吸えたのはラッキーだったと思うし、人間の創意工夫次第で大抵のことはもっと面白くかっこよくできる!と信じられているのはあの頃あの場所にいたおかげだ。

懐かしむんじゃなくて、アップデートして前に進み続ける。


キム・ゴードン70歳の新曲とMVがかっこ良くてとてもパワーをもらった。


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