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この街に生きて

わたしたちのあゆみ

私たちアルプス福祉会は1986年9月に結成されてから、おかげさまで37年以上が経ちます。
37年前、アルプス福祉会(当時は任意団体)は、当時、障がい福祉施策が現在より大きく立ち遅れていた状況下にあっても、家族・関係者自らが資金と知恵とちからを出し合い、つねに障がいのある人とその家族の願いを地域社会に示しながら、地域住民の共感と応援を原動力にして、一歩ずつあゆみ続けてきました。

一方でアルプス福祉会の歴史は、決して順風満帆なときばかりではありませんでした。

1987年の「ことぶき作業所・寿寮」開所から数年間は、行政の補助金が全くなく、職員の人件費をはじめ必要な資金をすべて自己努力で生み出していました。また、「こうありたい」と願いを持つからこそ現実とのギャップが浮彫りになりますから、アルプス福祉会のあゆみは、つねに葛藤にみちています。

支えている人が支えられている

しかし、障がいのある人は「一方的に支えられている人」「できない人」ではありません。
周りの人たちを支え、励ます力を持っています。

アルプス福祉会のあゆみは、障がいのある方のちからに支えられ、導びかれたものです。
そして、規模の小さな時代からここまで来ることができた理由は、アルプス福祉会の理念である「障がいのある人が生きやすい街は、誰にとっても生きやすい街」であることに、たくさんの地域の方々が理解・共感・賛同・応援を寄せて下さったからです。

そんな、アルプス福祉会の理念をあらわした歌があります。
アルプス福祉会の前常務理事であり、コムハウス・第2コムハウスの元施設長である、故・諏訪元久さんが、京都の亀岡作業所にお勤めだったときに、作業所のなかまたちとつくった歌「この街に生きて」です。

私たちのNOTEの初回は、タイトルに掲げた「この街に生きて」を、ぜひお聞きいただきたいと思います。

この歌の歌詞にある「ぼくも君にもひとつずつ、輝いているこのいのち」であることを、ずっと歌い続けられる私たちでありたいと思っています。

🎵この街に生きて

作詞 亀岡作業所のなかま・職員 
作曲 諏訪元久

1.いつもの道をゆく僕の車椅子 遠くから不思議そうに見つめる君に
「おはよう」声かけて話してみたい この広い空の下心かよわせたいんだ
僕のからだはよわいけど君と願いはおなじ 生まれてよかったとラララ歌いたい
この街に生きて この街に生きて

2.遠くで聞こえるおばちゃんの声
ラララ・・・(セリフ「お宅は大変やねぇ・・学校卒業したらどないしはんの」
学校出ても行くあてもない 明日からひとりぼっち退屈な毎日
たとえからだは弱くても 君と願いは同じ 僕にできる何かをラララみつけたい
この街に生きて この街に生きて

3.ひとつの命育ててくれた かあさんの荒れた手がやけにさみしそう
白髪が増えてしわが刻まれて かあさんは僕をおいて年老いていく
泣きたいくらいつらいけど僕はみんなとがんばるよ 仲間と暮らす家をラララつくりたい
この街に生きて この街に生きて 

4.いつもの道をゆく僕の車椅子 遠くから不思議そうに見つめる君に 
教えてほしいことがあるんだ 僕の命の重さはみんなと違うのかな
僕も君にもひとつずつ輝いているこの命 生まれてよかったとラララ歌いたい
この街に生きて この街に生きて

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