大澤真幸『思想としての〈新型コロナウイルス禍〉』#2


「マイケル・サンデルがテレビで放映された講義でも話題にしたトロッコ問題があります。

ブレーキが故障したトロッコが暴走していて、そのまま線路を走っていくと、その先にいる五人が死ぬ。

それを回避して、別の線路へとトロッコを誘導することもできるのですが、そちらの線路の先にも一人がいて、死んでしまう。

誰も死なせない道はない。

このときどうすればよいのか。」

(『思想としての〈新型コロナウイルス禍〉』(河出書房新社編集部 著)より)

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