見出し画像

児童養護施設でヘアカット~第5回~

 ども、イシちゃんです。この時期はニチアサの編成期でヒーロー&ヒロインが交代する時期でもあります。

 我が家の子供達も長年お世話になっているんですけど、昨日、歴代ヒーローに関して気になる記事を見つけました。

 偶然にも、児童養護施設でヘアカットする前日だったことと、長男がお世話になったヒーローだったこともあって思わず読みました。

 記事の中で古原さんも自身がいたような施設ばかりではないことや、今は良い方に変わったことを述べていますが、これも1つの現実です。
 僕自身、ヘアカットに伺うようになって、【施設の昔と今】の話を聞きましたし、実際に肌で感じている最中です。

 時代背景的にも80年代後半~90年代なので、ここで表現されているような指導方法も、施設に限らず学校などでも起こりえた話だと思います。
 また、入所している子供達もこの時代はヤンチャな子も少なくなかったようですが、その経緯を知ればそれも仕方がないようにも思えます。

 今はと言うと、一般家庭で育つ子たちと特別大きく違うような事も少なく、荒れてる子は劇的に減っているようです。
 これは、僕自身も通わせて頂いて実際に見ている中で実感しています。本当にみんな明るくて、笑顔が素敵な子達が多いんです。

 歴代レッドが実生活でも困難を乗り越えて今があるという話は、キレイゴトばかりではないにせよ、子供達にとっては大きな支えになると思います。


特別な1日のための下準備

 そんな事を想いながら、今日は慈愛園さんに行ってきました。今回は幼稚園組の子達がメインでしたが、来週の発表会に向けての身だしなみを整えるのが今回の大きな目的でした。

 彼らの目はキラキラと輝き、特別な日のために髪を整えることが楽しみで仕方ない様子。「何を発表するの?」と問いかけたら…

「ヒ・ミ・ツだよ!教えたら楽しみにならないでしょ♪だから、発表会にも来てよね!」

 ってキラッキラの笑顔で催促されてしまいました(笑) 実は彼らの通う幼稚園の先生には僕のお客さんもいらっしゃるので、コネを使って入り込もうと思えばできなくもない……

 そんなわけありませんが、こんなお誘い受けたら行きたくなりますよね(笑)

子供たちの成長とリクエスト

 なんだかんだで、慈愛園さんへの訪問も今回で4回目です。子供たちも徐々に僕のことを覚えてくれていることに心温まる思いが広がります。

 今回は、子供たちが僕の名前を聞いてくれた瞬間があり、次回まで覚えていてくれるのかという楽しみが増えました。

 そんな子供たちのカット後の楽しみは、よくあるペコちゃんの棒付きキャンディ。初回は棒無しの普通のキャンディを持って行ったのですけど、保育士の妻にその話をしたら、「気持ち的には良いけれど、プロから言わせたらまだまだだね(笑)。棒付きの方が子どもの安全には良いと思う。」とアドバイスされたので、それ以降「ペコちゃんのおじさん」になったんです(笑)

 ですが、今回は子供達から新たに「うまい棒」がおねだりされ、子供達も心を開いてくれている実感がわきました。

挑戦と理解:子供達の背景と心理の理解

 そんな感じで子供たちも慣れてきたのか、落ち着きが無かったり、悪い言葉を使ってみる子も現れてきました。ここからが、本当の意味で彼らとの関係性を深めていく上で試されてくる時だと思います。

 やむを得ない事情で来た子もいれば、来るべくして来た子もいます。いずれにしても、冒頭の記事で古原さんもお話ししているように、少なからず何らかのトラウマを抱えている事には違いありません。

 ましてや、幼稚園くらいの子となれば心のモヤモヤが何なのか分からないのも当然です。今回は、今の僕が持つ引き出しで対応することができたと思いますが、自己満足で終わらせたくもありません。

 今回はたまたま療育カットを始めるにあたって学んだ事がここでも使えただけだと思いますが、それでも困難な時は必ず来ると思っています。
 そんな時にどっしりと構えて受け止めてあげられるように、僕自身がもっと成長し続けていかなきゃと改めて実感しました。

とはいえ、見たくなっちゃうじゃない!

 今回は子供達の変化を感じることができた貴重な1日でしたが、「ヒ・ミ・ツ」なんて言われたら、見に行きたくなっちゃうじゃないですか!

 彼らの幼稚園の先生はその前日にご予約を頂いているので、コッソリ見に行かせてもらえないか交渉したくなりました。(笑)

 次回の訪問で、どんな報告が聴けるか今から楽しみです。

この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

仕事について話そう

よろしければサポートをお願いします あなたから頂いたサポートは今後のより善い記事の取材のために有効に活用させて頂きます