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思い出ゲーム「MYST」編

pyxelでのゲーム制作のnoteはちょっとお休みして、僕の思い出のゲーム「MYST」について書いてみようと思います。「MYST」としたのは今後も自分の好きなゲームについて書いていこうという未来の自分への期待を込めて。

「MYST」はどんなゲームなのか

MYSTは日本語で言うと「霧」、後は胸糞ホラースリラーサバイバル映画にも同名のものがありますね。というか映画の方が知名度高い。
ゲームの方のMYSTに話を戻すと、要するに謎解きゲームなんですよ。謎解きしかないといっても良い。戦闘もないし、体力とかのステータスもない。理不尽超難度謎解きゲーム、それがMYSTです。ゲーム史においては相当重要というか、いろいろと影響を与えているみたいですけど、あんまり話題に上がらない気もする微妙な立ち位置。海外だともっと人気なのかな。

何がそんなに難しいか

情報がないから。それだけです。
大体においてゲームにおける謎解きってのは一応クリアさせる前提というか、ヒントが割とあるじゃないですか。でもMYSTにはない。いや、あるんだけど、ないも同じ位分かりにくい。そして、「情報がない」というのは謎解きに限らず、ストーリーもよくわからない。
MYSTのストーリーをざっくり言うと、「【MYST】って表紙の本に触ったらどっかに飛ばされちゃった。ここがどこかもわからないし、誰もいないし、何をすればいいのかもわからない」です。ゲーム開始時点ではこれが全てです、嘘じゃない。なんかよくわからない島(一応名前は「MYST島」だった気がする)にポツンと一人…。襲ってくるモンスターはいないし、天気も良くてそよ風も吹いてるけど、いったいどうなっちゃうのかしら...。そんなゲームスタートです。
※ちなみにこれは無印MYSTの話で、続編は割とストーリーもしっかりあるみたいです。やってないからわからんけど。

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▲ゲームが始まるといきなり謎の海沿いに放り出されます。どうしろと。ちなみにMYSTは一人称ゲームなのでプレイヤーの姿は見えません。「あなた」が主人公ということなんでしょうね。
※なのでこんなまっくろくろすけは出てきません。イメージ図です。

メモを取れ(真顔)

さてさてそんなこんなで島の謎を解くのが序盤の目的になるわけですが、このゲーム「メモを取れ」って言ってくるんですよ。最初はなんか拾った文書とかがどっかの画面にアーカイブされていくのかな、とか思ってたんですけどそんなことはない。「メモを取れ」ですよ、「メモを取る」んです。紙とペンを用意して。まあ今やったらスマホで写真撮ると思いますけど、当時中学生の僕は震えましたね。「メモって物理のメモなんだ...」って思ったのを覚えています。

きれいな絵!!(とちょっと古いシステム)

ゲームシステム面の話をすると、基本的には止め絵が表示されて、気になる個所をポインタでクリックする形です。僕がやったのはPSPに移植されたもので、元はPCゲームとして1993年に発売したらしいんですが、正直「レトロなシステムだな」と思いましたね。ポイントクリック式もなんか「クロックタワー」めいてるというか、止め絵で移動するのは「クーロンズゲート」っぽいな、とか。PSPが売られていた時代にはあまり見なかった気がします、発売当時は分からないけど。
ただし絵はきれい。これはマジできれいです。つまりはPSP発売時の水準で見てもきれいということです。止め絵と要所要所でのアニメーションの複合なんですが、ほんとにきれいなんですよ。ちょっと語彙力があれですがぜひ一度見てほしい。Google画像検索でもいいので、見てほしいです。単純な高画質とも違う、いい感じの画面が出てくると思います。ちなみに人物は実写。違和感がないとは言えないですが、画像の水準が高いのでなかなかマッチしてます。

ゆるめの悪夢的世界観

ここが僕が「MYST」が好きな一番の理由です。僕個人の話ですけどもたまに「ゆるめの悪夢」を見るんですよ。なんか迷子になってるというか、無人のショッピングモールとかをずっと歩くとか、実家にいるんだけどなぜか誰もいないとか、そういう「怖いわけじゃないけど不安」な夢です。
※ちなみに「きつめの悪夢」は通り魔に殺されるとかゾンビとかそんな感じ。
MYSTはまさに「ゆるめの悪夢」。モンスターはいない、タイムリミットもない、飢え死にするわけでもない、でも抜け出せない。人に関してはゲームを進めると一応数名でてきますが、まあいないようなもんです。別に助けてくれたりとかしないし。そんなないない尽くしのMYSTですが、「何かがあったのは分かる」というのが絶妙なところです。それは手紙だったり本だったり、家具、調度品...いろいろなものから「多分人がいた」ことは分かります。

おわりに

書きたいことはいろいろありますが、謎解きゲームはネタばれ厳禁。もしかしたらこのnoteで「MYST」に興味を持ってくれる人がいるかもしれないという淡い期待を込めて、筆をおきます。ちょっと調べた感じ一番新しいプラットフォームは家庭用ゲーム機ではPSPかDS?、PCゲームだったらSteamにあるみたいです(確かスマホ用もあったはず)。ぜひプレイしていただけると嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。

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▲MYST島参考図。ほんとはもっともっときれいです。


おまけ

※「MYST」のVR(Oculus Quest / Quest2)版が2020年12月10日(※日本時間:2020年12月11日)に発売されたとの情報がありました。さらにQuest以外にもPC向けVR版がSteamで発売予定とのこと。これはえらいことやで...。

ここまで読んでいただきありがとうございます!