親に「お金がない」と言われて育った私が物ではなく経験にお金を使う理由
私は親に「うちはお金が無いんだよ」と言われて育った。
今日ふとそのことを思い出したので書こうと思う。
幼少期の思い出
両親は自営業をしていて一年中休みがなく、土日もずっと仕事をしていたので
家族で出かけることはほどんどなく、旅行に行ったこともない。
誕生日プレゼントはもらえず、クリスマスにサンタさんは来なかった。
小学生の頃、母親に通帳を見せられたことをがある。
残高300万円ほどの金額が記載された通帳を今でも鮮明に覚えている。
我が家は両親、祖父母、4人兄弟の8人で住んでいたので、この金額で一年過ごすのは大変だと子供ながらに思った。
その通帳を見てからは欲しいものをねだることも、旅行に行きたいと言うこともなくなった。
就職してお金を得るようになってから
大人になり働くようになってからはとにかく貯金をするようにしていた。
「お金がないと困る」
そう思っていたからだ。子供の頃我慢していた気持ちがあるので、お金に困らない生活をするためにとにかく貯金を続けていた。
貯金がたまってきた時に欲しいと思っていたブランド品のバッグを買った。
買った時は嬉しくてたまらなかったが、しばらくすると満足しそのまま使わなくなってしまった。
背伸びして高い洋服を買ったこともある。
しかし、バッグを買った時と同じでしばらくすると着なくなった。
経験にお金を使うようになってからの変化
物を買っても飽きてしまうので、次は旅行にお金を使うことにした。
北海道・沖縄・屋久島・広島・島根・鳥取・大阪・京都・三重、時間を見つけては旅行に行っていた。
するとどうだろう。
ブランド品や洋服を買って満足出来なかったのに、旅行は常に満足し「また行きたい」と思うようになったのだ。
仕事が忙しくて旅行に行けなくても、旅行の写真や旅行した時のことを思い出し「楽しかったなぁ」と思うことが出来る。
物を買って得られなかった満足感を旅行をすることで得られるようになった。
なぜ経験にお金を使うのか
私がなぜ物ではなく経験にお金を使うことで満足するのか考えたら、幼少期の影響が大きいと思った。
「お金がない」と言われ、どこにも連れて行ってもらえなかった幼少期。
友人が家族旅行に行った話を聞くととても羨ましく思っていた。
その気持ちがずっと残っているから、旅行に行くことで幼少期に埋めることが出来なかった気持ちを埋めようとしているのだと理解した。
幼少期に感じた気持ちは大人になっても忘れることはない。
今、私は未就学児2人を育てている。
その子供達に何か我慢させていないだろうか。
大人になっても覚えているような我慢をさせたくない。
私のようになって欲しくないという気持ちがあるからこそ、子供達が欲しいものややりたいこと、望むことは可能な限り叶えてあげたいと思う。
私のようにならないために。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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