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「公共施設システム」はノーコードでもっと、災害対策に機能したらいいのにな。

自治体DXでも公共施設予約システムはあまり話題にもなりにくいかもしれません

でも、公共施設は、災害時の避難所になります。

15年ほど前、公共施設予約システムの導入に関わりました。以来、多くの自治体のシステムに対し、思わず厳しい目で見てしまいます。
そして、なんとなく、共通するのは「わかりにくさが、デフォルト」ということ。

15年前は、「UI」なぞ、知らなかった私でも、なんとなく違和感はありました。
いきなり「説明文とログイン画面」がでてくる、と。

今なら、配慮していたほうがいいことを言えます。
例えば、「スマホでみることが基本」「色や文字には、UD」「文は、一文一意」と。
当時は、「プロの業者に言っていいことか」は、判断できませんでした。

■ 公共施設システムの使用案内が難解になる理由

・施設の種類ごとの違い

それぞれ施設の種類ごとに、施設を建てるための国の補助金を出す省庁が違って、使用許可の基準が違ったりするので、それを「公共施設」で括るだけで大変でした。

・「利用者の登録」とその審査×「使用方法」とその審査

施設の種類ごとに利用できる団体の種類があります。
たとえば、営利企業NGとか
(営利企業でも、非営利行為はOKとか)

・入金は財務会計システムへ

入金は財務会計にも連携しています。

私の経験では、そうした経過で、サイトに注意文が何行も加わっていった記憶があります。

■ノーコードで内製を始めたら「工夫できること」

内製により、公共施設予約システムをつくることも可能と思っています。

これまでの記事で紹介したキントーンは、連携ツールと呼ばれるプラグインのkviwer(ウェブで閲覧できる)はもちろん、プリントクリエイター、マップなど、いろいろ可能性の芽があるように思います。

財務会計との連携や、災害対策の部署の方たちの経験などを聞く必要がある部分は、あまり確信的なことは言えません。

しかし、それでも、こんなシステムができたらいい、という理想です。

①改めて「施設の見やすさ」からスタートできる

情報の閲覧には、最初からそのために工夫されたツールをつかって、誰がつくっても、ある程度、みやすくできるようになりました。


② 避難所としての活用を想定して、施設システムをつくれる

職員自身が開発できる強みです。
避難所で働く経験のある職員が、避難所利用されることをイメージして、公共施設システムをつくると、別のものができあがるはずです。
これが、私は、自治体DXでノーコードを使ってほしい理由でもあります。

③ 投稿してもらえる「オンタイムの情報」

私にとって、災害時に印象的な出来事として、「安全」「飲食」「インフラ」「風呂」「人工透析」などの市民からの情報有名人のブログの投稿に集まっていたということでした。(サンドウィッチマンさんとか、GReeeenさんとか)

そうしたオンタイムの情報が、施設関係に集まってほしいと思いました。


ほかの方の事例です。
キントーンの連携ツールのTISさんのプラグインをお使いの事例も参考になりそうです。

また、今、改めて、公共施設案内・予約システムをつくったら、きっと、マップとの連動など、「今の当たり前」にシフトすると思います。

そうした試行錯誤のなかで、お願いしたいのは一つ。

アクセス方法や多目的トイレの有無、段差、人数収容状況などの「普段から便利な固定の情報」と、「オンタイムの情報」が一度に確認できるといいと思います。

「検索」「閲覧」が大変だと、スマホの充電が減るので、災害のときは、とても心配になります。

なので、固定の情報とそのときの情報を一堂に閲覧できると嬉しいです。

④ 今より「災害に強い」公共施設予約システムに。

職員が、Word文書を更新するように、ノーコードを使い慣れていて、システムは、多くの方に愛されていたら、緊急のとき、できることが増えるはずです。

助け合えることも、もっと生まれるような気がします。

みんなの力が集まってできたシステムには、芸能人の知名度がなくても、人が拠り所にしてくれるようになるはず、と思えてなりません。


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