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弟の一周忌にあたり

一年前の今日、
私の弟は突然天国に旅立ってしまった

少しあの日のことを書き留めておきたいと思う
去年は書きたくなかったのだから、不思議だ

一年という期間はそういうことかもしれない

あの日、祭日の朝
まだ私はベットの中にいた

携帯が朝の7時頃に鳴った
長い間ずっと

寝ぼけながら、なんの音か判別するのに
時間がかかった

あまりに長いこと鳴っているので
寝ぼけながら電話に出たら

電話の相手は号泣していた

〇〇さん(弟)が、息をしてないです

意味がわからなかった

一瞬で世界が変わり
ザラザラとした気持ちで私も呼吸が出来ない

弟は、知的障害があり施設に入っていた
電話の相手は施設の職員さんだった

今、心臓マッサージをしながら
救急車を呼んでます

息が途切れ途切れ
さらに号泣

ふっふっふっふっ

心臓マッサージの音だろうか

とにかく一刻も早く
私も病院が決まったら駆けつけると
いうことになり1度電話をきった

何が何だか分からないまま
慌てて着替える

その一方で
きっと長い一日になる
動きやすく暖かい格好をしていこう
などと、冷静に考えていた

これまでも、
弟や父の緊急搬送の経験があり
最初は化粧もせず、
着の身着のまま駆けつけて
とても長い間病院にいて
顔がヒリヒリしたり、
とても寒かったりしたことがあるからだ

何分もしないうちに
また電話がかかってくる

病院が決まったとのこと
職員さんはそのまま救急車に乗るとのことで
病院で待ち合わせになった

その日は今考えても
どうやって病院に行ったか覚えていない

病院について待合室に入ったら
電話をかけてくれた職員さんが
泣き腫らした目で待っててくれた

事情をきく
昨日まで、何も変わりなく元気で
普通に就寝し、夜中にトイレに行く姿も
防犯カメラに映っていたが、
至って普通だったとのこと

朝、職員さんが起こしに行ったら
また寝てる感じだったので、
その時は、まだ早いしと、そのまま起こさず

少ししてもう一度起こしに行ったら
くちびるがすこし紫になっていて
息をしてないことに気がつき
私に電話をかけたところに繋がる

病院についたら、ほどなく
看護師さんに呼ばれ、処置室に入っていく

ストレッチャーに乗せられた弟は
本当に寝ているかのような穏やかな顔
先生が交代で心臓マッサージをしていた

そして

40分蘇生を行っていますが
難しいかと、、

どうしますか?

聞かれているものの
私に選択肢はなかった

そして、弟は天国へ旅立ったのだ

病名は、急性心不全
なんの持病もなく、突然心臓が止まった

人は、こんなに簡単に亡くなるのか
朝普通に目が覚めることは、
奇跡なんだと強く思った


一周忌の今日
もう父は施設でいないので
私一人でお寺さんをお願いして
実家で一周忌法要をした

実は、父もいないしやめようかとも
思っていたのだが、一周忌くらいは
してあげた方がという思いに至った

お坊さんと私の2人の一周忌
経本を貸していただき、一緒に
唱えるようにいわれ
一心不乱に見よう見まねで
フリガナを追っていく

お陰で、いつも法事のとき
故人の思い出をあれこれ思い出し
しんみりするのだが、それは免れた

そして、講話
亡くなったらどこに行くのかという
身体という形がなくなったあとのことを
教えていただいた

きっと弟も、今頃、母と
楽しくやってるに違いない

………

長文を読んでいただきありがとうございます

こんなこと、ほかのSNSには
重くて載せられないので、、(><)

記憶と心の整理のためのnoteでした
noteの場に感謝です

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