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資格試験合格には通学か通信か

久しぶりの投稿です。
私は2020年通関士試験(第54回)に合格しました。
1回目2016年(第50回)で不合格、2回目での合格となりました。
※通関士試験:国家資格(財務省)

・1回目:某予備校通い(週末開講、約6カ月)
・2回目:1回目とは別スクールの通信講座を受講(約6カ月)

時間が少々経過しており、更に受験生を取り巻く環境も変わってきている部分もあるとは思いますが、通学・通信講座両方経験した身として、経験も踏まえメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
※ここでいう通信講座とは、オンラインで先生にリアルタイムで質問できるタイプは含みません。

通学講座-メリット

①勉強の環境・時間を確保できる
②先生にその場で質問できる
③他の受験生と生での交流

①勉強の環境・時間を確保できる
当然ですが、通学の場合は勉強に適した空間が用意されています。デスク・椅子・空調等設備、また場所によっては飲食を行うことのできる休憩室も設けられています。そしてクラスの曜日・時間が指定されています。
一人暮らしで部屋が狭く勉強スペースが取りづらい方、小さな子供がいる家庭で家で勉強しようにも集中が難しい方、家はくつろぐ場所と割り切りたい方、等集中して勉強できる空間が欲しい場合はメリットとなります。

②先生にその場で質問できる
教室で直接先生に質問し、その場でフィードバックを得ることができます。
授業で分からないことをその日のうちに先生に質問をし、解決することができます。早期の解決により、その後の自分の学習が進みやすくなります。また、自分が質問しなくても、他の受講者の質問とそのフィードバックを聞くことで、相乗的に学びを得られることができます。

③他の受験生と生での交流
マンツーマンでない限りは、他の受験生とともに学習を行います。
同じ受験生が同じ空間にいるだけで、頑張ろう!と励みになります。
自分・相手次第でもありますが、仕事・家庭以外で情報交換・意見交換できる仲間ができる可能性もあります。

通学講座-デメリット

①お金がかかる
②欠席しなければならない場合
③授業への集中力

①お金がかかる
受講料は基本的に通信講座より高いです。私の場合、(受験1回目と2回目でスクールは異なりますが)結果的に通信講座の3~4倍の費用をかけたことになりました。また、家または勤務地からスクールまでの距離が離れている場合、交通費もかかります。

②欠席しなければならない場合
大手のスクールですと、別の地域のクラスに別日に同じ授業を受けられる、振替制度があります。そうでない場合、せっかく払った授業料が無駄となってしまいます。休んだ分キャッチアップしなければならないという焦りが生じたり、休む回数が増えてしまうと、授業についていけず、ドロップアウトしてしまう恐れもあります。

③授業への集中力
勉強できるスペースが用意され、いざクラスに足を運んでも、授業が頭に入ってこなければ意味がありません。
例えば社会人の場合、一日の仕事が終わった後、夜間講座通う人も少なくないと思います。授業に集中できるだけの体力が必要になってきます。

ちなみに私の場合、②と③について、通常の行うべき自宅での復習に加え、休んだ分や集中できなかった分を自宅学習でカバーすることになり、非効率な状況に陥っておりました。

次は、通信講座となります。基本的に、通学のメリットデメリットの逆となります。


通信講座-メリット

①通学よりお金がかからない
②自分のペースで進めることができる

①通学よりお金がかからない
上でも述べましたが、通学より安価となります。

②自分のペースで進めることができる
テキスト・問題集などが自宅へ送られ、自分で学習を進めることになります。
(私が申し込んだ講座の場合、いつからいつまでにこの範囲のテキストを学習し、その後それに即した〇〇ページの問題集をやる、など進め方の目安が記された書面も一緒に付いてきました)
一日のうち、どの時間を使って勉強するかは自分に見合った方法が可能となります。私の場合、平日仕事が終わった後はやる気が起きませんでしたので、平日始業前の朝1.5時間と、土日を活用しました。

通信講座-デメリット

①学習環境の確保
②分からないことがすぐ解消されにくい

①学習環境の確保
デスク・椅子などの設備、また勉強時間の確保は自分でやりくりする必要があります。家で勉強をしないという方は、カフェ、図書館、有料自習室等を使用することとなるでしょう。経験上、土日のカフェ(スタバ・ドトール等)や図書館は学生・お年寄りを中心に込み合っており、勉強以前に場所取りに気苦労することも少なくありませんでした。やっと確保できた場所でも周りのおしゃべりが気になって集中できない、、ということも。
通信講座を申し込んだは良いが、落ち着いて学習できる場所がない、ということのないように事前に考えておく必要があります。

②分からないことがすぐ解消されにくい
テキストを読み進めていくと分からないところが出てきます。その場合、1.自力で調べる、2.質問ができるシステムがあれば活用する となります。1.ですぐ解決ができれば問題ありませんが、2.で質問をした場合、先生からの回答を得るまで待つ時間が生じます(私の場合、早くて翌日に回答をもらえました)また、1.自力で調べて解決した場合でも、実は解釈を間違っていた、ということもたまにあります。そのような場合は後々何かしらでつまづくことになります。通学講座と違って、疑問点がリアルタイムに解消され辛いという点はデメリットかなと思います。

以上が私が考える通学・通信講座のメリット・デメリットとなります。
最近は、昨今の時勢から、通学講座のメリットを自宅にいながら享受できる機会(オンライン講座等)も増えてきているかと思います。

どのような受講形態を選択すべきかは自分の置かれている環境または相性となります。
どちらを選択する場合にしても、(通関士に関しては)年に一回しかない受験日に向けて、力を発揮できるよう、他人と比べず自分自身と向き合い、調整しながら学習を進めていくことが大事かと思います。



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