フィンランドという国を選んだあの時 ①
あれは確か2005年のことだったか、大学3年生になり、周りがなんとなく、就活を意識しだしたような空気を感じていた時だった。
「就活するには時期が早すぎるのでは」という世間の論争が起きるまえだったから、大学3年生なったばかりの学生でも就職活動に向けて動き出している友人は少なくはなかったように思う。
一方、自分が社会に出ることのイメージを持つことができずにいた。入りたい業界はあったものの、地に足を付けた現実的なものではなく、どちらかというと憧れに近いものだった。その憧れの業界に対