夢にまで見た夢よ



友人と新宿で少しだけお酒を飲んだ。
そのあと、帰路に着くうちに酔いも覚めてきて、なんだか今日はもっと他人の笑った顔が見たいかもしれないなあとかぼんやり考えて、やはり足が自然に向くのね。良くない。
いつものお店にて、今日はお客さん少ないなあと思っていたら「みんなゴールデンウィークでお金使いすぎて今日は大人しくしてんのよ、あ、ゴールデンウィーク無いから知らないんでしょ?」と言われた。そうだったの?

まあわたしだって休み無いなりには素晴らしいゴールデンウィーク過ごしたけどね。その話はまた今度。


私を含めて同い年が3名、少し上が2名というラインナップ。なんだか今日は年齢層低いですねこの店には通い詰めてるつもりだけれどお酒と煙草で咳き込んで明日には亡くなった嫁に会えるとかのブラックジョーク飛ばすようなジジイさんにしか会ってこなかったし、などと言っていると、ジジイさんは健康的だから早い時間に来てもジジイさんしかいないのよと言われた。なるほど。昨日出会った同い年の女性、私が毎日まつ毛を上向きにしていることなんてばかばかしくなるくらい綺麗も可愛いも待ち合わせた人。今度、麻雀教えてもらう約束したんだあ。
少し引っ込み思案のような可愛らしい話し方と声で、うちのこたつひっくり返せば麻雀台になるから、って言ってた。なにそれ最高。
わたしの両親はここから遠く離れた島の生まれなのだけれど、その島出身の男の人にも会った。なんと隣町。

この町に住んで6年経って、割と絶望してきたのだけれど、ここ数ヶ月は本当に楽しい。ただの魔境だと思っていた、この町のこと。ある意味魔境なのかも知れないですね、いい意味で。
6年も経つのにまだまだこの町のこと知らなかったんだな。


そんなこんなで楽しい日を過ごしたとて、月のもののせいでお気に入りのワンピースとトレンチコートを汚して、おなかの痛さも相まって、あとなんか昔傷つけてしまった人のこととかを思い出しちゃったりして、わんわん泣いちゃったんだけれど。
おなかいたくてうずくまっていたらそのまま眠ってしまっていて、朝になんとかお布団から這い出て、とびきりの柔軟剤を買いに行って、ちゃんときれいに服を洗った。あと、一年ぶりにクリームソーダを作ったりしてなんとかごきげんを取り戻せたので、今こうやって昨日の楽しかったことを思い出してみたりしている。

麻雀、ほんとうにやりたいなあ。酔っ払った人の戯言じゃないといいなあ。



生きていたら、たまに人生ログインボーナスみたいな夜に出会ったりするから、まだ、なんとかやっていきたいですね。
もう少しだけがんばらなくちゃ、と思い続けてきて、私の もう少しだけ は長いなあと思う日もあるけれどね




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