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人の思い出を盗むな

2019.4.22
昨日の余韻が抜けないままに花屋に行って一番ダサい色してた花を買った

変な色、可哀想に連れて帰ってあげようって言いながら連れ帰ってきたけど実は一番可愛いと思ったよ、本当。いつも行く花屋さんのおばちゃんは私の家の花瓶のサイズを覚えたし私はおばちゃんの話し方の癖を覚えてしまった。家に花があるとちゃんと帰らなきゃって毎日思うから良い、背負うものがあった方が背筋も伸びるもの。適当に出来ると良いのだけれど私は適当にしている方がしんどかったりして、本当は飄々としつつも流れるように流されるみたいに生きていきたいのだけれど縛られるのが好きだなんて実際どうかしてる

好きとか嫌いとか関係無く、自分の所有しているものには誠実な人間って居るじゃないですか?自分の領域だけは守るみたいなさ、まあ私なんですけど。

物理的な話をすると小学生の時までは姉と同じ部屋で、彼女がよくもまあ散らかすからそれが我慢できない位に嫌になって部屋の中心にビニールテープで間仕切りをして自分の領域を守っていた。
大人になると、汚い話なんてまあ あるけれど 全て他人事であり自分や自分の好きな人は絶対巻き込まれないように聖域を侵されないようにあくまで他人事の顔をして生きて来られたと思うよ

久しぶりに会った友人から懐かしい匂いがして、あれなんだっけそれ、なんて話したら「わかる?あんたが昔付けてた香水、いいなって思ってたから買っちゃった」ってさ。
懐かしいねって笑ったけど本当はなんだかすごく寂しくて思い出を盗まれた気がしたよ。



草々

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