見出し画像

今まで泊まったホテルの”客室数”を全て調べてみた

突然ですが、皆さんは泊まったホテルの客室の数を調べたことがありますでしょうか。泊まったホテルの数ではなく、泊まったホテルそれぞれの”客室の総数”です。

少ないのか多いのか程度は建物に到着したらイメージつくと思いますが、それ以上あまり考えたことはないでしょう。自分でも意識してホテル選びをした事は少ないです。

でも、ホテルの客室数とは実際ホテル運営の方針に大きく関わる指針だったりします(ビジネス上も)。利用者の体験に影響する部分もあるはずです。

一概にルール化はできないものの、客室数から読み取れる何か法則のようなものがあるのではないか?とふと思い、過去に自分が泊まったホテルの客室数を全部調べてしまえ!というミニチャレンジと、その考察をご覧ください。


⚫︎とりあえずデータ公開

まずは友人に「国土交通省の資料みたいだねw」と評されたデータをそのままご覧ください。

注1:宿泊したホテル客室毎に記録したため、同じホテルが2つ以上並ぶことがある
注2:一部宿泊はしていないが、客室を内覧させていただいた施設も含む
注3:リソースは公式HP,他OTAサイトに記載されていた数値を調べたもの
注4:ホテル業界に転職した2019年頃からの記録

1棟貸しのホテルから大きなものでは400室弱程度まで。たまたまなのか?自分の興味の影響もあるのか?各規模において満遍なく宿泊していたことがわかります。なるほどー。

海外ひとり旅していたときや、国内旅行、仕事の出張、特別な日の記念など用途は様々でした。さっそく、規模別にどんなホテルがあるのか見てみてみましょう。

・XL 200室〜

まずは200オーバーの大規模ホテル。ホテル名をみてみると、外資系のラグジュアリーホテルが目立つ印象。一部、そこまでサービス機能はない宿泊特化型のホテルもちらほらありますが、"プレミア"という名称を使っていてアッパーよりの体験だったのは確かです。

大きな建物=大きめの共用部(ラウンジやロビー、スパなど)を作りやすい
ということからも高級路線が多くなるのでしょうか。たしかに建物大きいと抱擁力強い感ありますよねー(?)

ふと気がついたのは、それでもMAX400程度でそれ以上のホテルに泊まってない!!
例えばヒルトンとうきょうは811室、ホテルニューオオタニは1,474室、品川プリンスホテルは約3,500室もあるらしい…いかねば。

・L 100室〜200室

この規模になると、滞在記録上はラグジュアリーホテルはかなり数が減り、宿泊特化型のホテルの数が目立つ印象です。実際、出張時に泊まったホテルが12施設/25施設と半分を占めていました。もちろん、レジャー利用も多々あり。

・M 50室〜100室

もう少し少ない数のホテルを見てみると、同じく宿泊特化型のホテルがありつつも、再度ラグジュアリーホテル群がちらちら登場しているのがわかります。(6施設/16施設)

体験を思い出してみると、このあたりの規模からはホテル自体のプライベート感が強かったものが多い印象も。

(ホテルビジネス上も規模感と販売方針(客室単価)は影響するのは想像がつくのですが、またいつか触れたいと思います。きっとこの規模だと宿泊特化型は厳しい場合もあるのですよね)

・S 〜50室

最後は小規模グループ。アツいホテルが並んでいますね…(私見)
その場所でしか体験できない、唯一無二感が強く感じられるグループです。(私見)

この規模はチェーンホテルではない=独立系のホテルが目立つ印象です。そこだけのルールに縛られず、自由に色々とチャレンジしてみよう!というマインドが強く、個性的なものが多い印象。

まさにそんな独立系&小規模&ラグジュアリーというコンセプトを大切にしている会員組織「Small Luxuary Hotels」というものも存在するので紹介しておきます。

毎年750以上の基準で個別に検査されているとのこと

訪れたことがあるホテルのなかでは「THE TOWER HOTEL NAGOYA」が認定されています。こんな空間、唯一無二でしかないですよね!

THE TOWER HOTEL NAGOYA

⚫︎客室数 × ◯◯◯ で新しい発見を

客室数と「もうひとつ別の要素」を掛け合わせて調べるともっと面白そうだ…ということに気がついてしまいました。

1. ブランドの規模感 独立系かチェーン系か
少し文中でも記載しましたが、それぞれのブランド数と客室数の関係がみえる化されると、面白そうだな、、、と思っています。

2.施設全体に対して客室の占める割合
これは、施設全体のどの程度自分のプライベート空間として占有しているんだろう?という指標です。

客室数が少ない=小さいホテル、ということではありません。その建物に宿泊費を払って占有できているスペースの感覚の値と考えると面白いかもしれません。

3.ホテルの従業員数
結局これが大切なのでは??とホテルみるぞー氏に指摘されとても興味がでてきた指標。ホテルスタッフにとっては、「どれだけのお客さんを同時に相手しているか?」という指標ですよね、と。

⚫︎スタッフの目が届く規模とは

3.ホテルの従業員数についてもう少し。ユーザー目線としてもどれだけスタッフが手厚く見てくれるホテルなのか?という指標でもあります。

例えば、パレスホテル東京さんのHPにはこんなことが書いてありました。

あえて全284室という規模に抑え隅々にまでおもてなしを行き届かせる配慮を最優先しました。

パレスホテル東京 公式HP

284室に対して何名程度の従業員が常時滞在しているのかは把握できていませんが、各客室=各お客様に対して十分なサービスができるという感覚なのでしょう。

つまり、客室数が多い=目が届かないということではなく、スタッフの計画も合わせてみる必要がありそうです。

実際、訪れた際にはロビー周りで手厚さを感じさせる雰囲気がありました。聞けばパレスホテル東京、施設内の案内サインをあえて少なくしているんだとか。

迷っているお客様がいたら、すかさず話かけにいく。お客様とのタッチポイントが増える。アツいぞパレスホテル...

⚫︎実は"客室数"は目に付くところに記載あり

皆さんはどんなサイトでホテルを予約していますでしょうか。楽天トラベルやじゃらん、一休などの予約ページに実は客室数の記載はほぼ必ずされています。

一休.comより抜粋
楽天トラベルより抜粋
公式HPにももちろん記載

ちょっと小さいけど…あります。
次回からホテルを予約する際は軽くチェックしてみては👀

こんな形でホテル研究をまとめていきますので、マガジン登録も頂けると喜びます🙌

この記事が参加している募集

沼落ちnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?