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「プロンプトエンジニアリング」はいつまで有意義でいられるのか?

要約

AIの進化に伴い、プロンプトエンジニアリングの重要性が高まっているといわれます。しかし、AIが賢くなってきたら、人間が妙な策を巡らせるよりも、AIに判断を全て丸投げしてしまったほうが良好な結果が得られやすく生産性が向上するのではないかと考えたことはありませんか。
現実には、仕事には専門知識が必要なもの。AIを活用する際は、専門知識をベースにして課題を明確にし、適切なプロンプトを設計することが求められます。

AIにはプロンプト

生成AIはすごいですよね。文章でも絵画でも、目を瞠らざるを得ない素晴らしいアウトプットをコンピューターがあっという間に出してきます。このことに驚かない人は少ないでしょう。

AIに良いアウトプットをしてもらうには、適切な指示を与えることが重要だと言われます。AIに与える命令文のことをプロンプトと呼び、そのプロンプトを適切に紡ぎ出すための技術ープロンプトエンジニアリングが重要とも言われます。

今後も賢くなり続けるだろうAIに対して、良いプロンプトとはどういうものだろう?

最近になって、プロンプトはシンプルなのがむしろ良いという主張も出てきているようです。

本当にAIが賢くなっていくとしたら、人間が下手にプロンプトの構造化がどうのこうのと考えるのはあまり意味がないかもしれない。構造を見出すのもAIに任せた方がよほど良いということになるかもしれません。

確かに、複雑な○○式プロンプトの外見だけは模倣されているが、しかしよく考えればその項目定義と書いてある内容が整合していないというなプロンプトは良くないでしょう。外見がもっとらしい分、却ってAIに積極的に的を外させてしまう可能性はありそうです。

プロンプトエンジニアリングを極めるうえで今後心がけるべきは何か?

その辺も含めて、今後プロンプトに我々はどう向き合うべきなのか。
copilotに聞いてみました。

AIの性能と機能向上を前提に、プロンプトエンジニアリングを学ぶ際に心がけるべきポイントをいくつか共有します。これらは、AIモデルの出力を最適化し、より正確な結果を得るために役立つものです。

基本型から応用プロンプトへの学習: プロンプトエンジニアリングは幅広い概念を含み、基本型のプロンプトから始めて、その後に応用プロンプトと敵対型プロンプトを学ぶことで、全体像を掴むことができます

自然言語処理(NLP)の理解: AIモデルが人間の言語を理解するためには、NLPの基本的な原則を理解する必要があります。NLPの知識を深めることで、プロンプトの設計や最適化が効果的に行えます。

プログラミングスキル: プロンプトエンジニアはAIモデルと対話するためにプログラムを書く必要があります。プログラミングスキルを向上させることで、プロンプトの設計やモデルの分析がスムーズに行えます。

英語力: プロンプトエンジニアはAIモデルに対して適切なプロンプトを設計するために、適切な言葉を選ぶ必要があります。英語力を高めることで、より効果的なプロンプトを作成できます。

モデル評価と改善: プロンプトエンジニアはAIモデルの出力を評価し、改善するためのスキルを持つべきです。モデルの弱点を特定し、プロンプトの調整を行うことで、出力の品質を向上させます。

コミュニケーション能力: プロンプトエンジニアはチームと協力し、ユーザーのニーズを理解するためにコミュニケーション能力が必要です。ユーザーからのフィードバックを受け入れ、プロンプトを適切に調整することが求められます。

しかし、NLPの理解とかモデル評価とかは、そりゃできるに越したことはないでしょうが、素人に出来る範囲を超えている気がします。残りの項目は、AI云々に関わらず仕事をするなら心がけておくべき事項と言えるでしょう。

平凡な結論

となると、情報学や人工知能の専門家ではない我々も積極的に研究すべきは「応用プロンプトとは何ぞや」に結局のところ集約される気がしますね。人工知能の専門家ではなくても何らかの分野の専門家(たとえば料理の仕方とか近所のご老人たちとうまく付き合っていく方法とかも、立派に「専門」です)であるはずの我々は、次のようなことを今以上に真剣に考えなければならないのです。

  • 自分の仕事のどの部分を課題として切り出し、AIに任せられるか。

  • どうやれば課題を他人やAIに適切に説明し理解させられるか。

その答えを文字列に書き出したのがプロンプトですからね。

しかしまあ、たいして新鮮味のある結論ではないですよね。逆に言えば、AIも「自分以外の者(機械だろうが他人だろうが)」に仕事を委託するという点では別に真新しい存在ではないということでしょう。特に機械化はここ半世紀あらゆる分野で人類が進めてきたことに他なりません。その点、AIとは変に怖がったり崇めたりするべきものではありません。本当に新しいのはどこなのかは冷静に考えていきましょう。


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