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倫理観は学習できる-倫理観をどう育むか(1)

数年前、大手外資系企業の仕事をしていたときに、「目を通しておいてください」とエシックス(倫理観)に関する冊子を手渡された。取引先全てが読むべきものだそうで、興味深く目を通した。


僕の勘違い

恥ずかしながら、ethicsについては、実は大きな勘違いをしていた。韓国の友人が研究者でaestheticを研究していて、同じものだと思っていた。aestheticは美学のことだ。ウェルビン、ウェルビンと言われてなんだろうと思っていたが、今思えばウェルビーイングのことだった。

2002年頃、ソウル大学の大学院の学食でランチをさせてもらいながら話を聞いたにも関わらず何も理解できていなかった。はじめと最後の音が同じだと混同するあれである。そのときの刷り込みが強く、混同していたのだ。

倫理観は訓練が必要

さて、高校で倫理を選択授業とした人も多いと思うが、倫理は以下のような前提に立つ。

人は社会に出る時点で、すでに完成された道徳的な人格を持っているわけではなく、生涯にわたる倫理的学習によって育まれる。

なので、海外では、入社時研修で倫理観を学ぶようだが、日本で言うとマナー研修がその役割を担っているのかもしれない。

倫理を学ぶ際にはパターンを習得する

倫理とは、悪行を避けることだけではなく、善行を目指すことだ。

人には、処理できるものとできないものがあり、できるものは過去のパターンを適用して解く。しかし、経験が浅いために処理できないものは、思考によって新たなパターンを身に着けたり、アップデートしながら解く。

このあたりの話については、会社のコラムに書いたので見てみてほしい。

▼研修参加者からケースのリアリティについて問われたら

▼ジレンマ問題型のケースと線引き問題型のケース

倫理の話は面白いので、また書きたい。



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