たかはし こうじ

#15分でスマホから #非公式ネタ #もしくは公式の下書 #企業研修 #教える経験27…

たかはし こうじ

#15分でスマホから #非公式ネタ #もしくは公式の下書 #企業研修 #教える経験27年 #人材開発 #国語学専攻 #多言語好き #在独経験 #ENTP #創業者 #ボドゲ #ノーコード開発者 https://linktr.ee/takahashikoji

マガジン

  • 旅行記

    旅行そのものよりは旅行して調べたや発見したものを備忘で残しています。

  • 言葉の区別

    似た言葉を区別しているマガジンです。

  • 論理的・批判的思考

    ロジカルシンキングやクリティカルシンキングに関する自分の考え方をまとめています。

  • わかるようでわからないハラスメント

    ハラスメント関連の研修を開発する際の徒花たちを書き綴っています。

  • 叱る

    叱ることについてまとめました。

最近の記事

【書評】絶望と苦悩の職場からのブレイクスルー

今回は以下の書籍の書評だ。 https://amzn.to/49FqcXE こちらを執筆した時点では、Amazonにレビューが見当たらないが、恐らくすごすぎる本だからだろう。一点だけ学べた本はレビューしやすいが、学びが多い本は熟読してからでないとレビューしにくくて、最後はめんどくさくなってレビューしなくなる。そんな本だと思う。つまり、学びの塊なのだ。 著者の鈴木さんは統計の超プロであり、その方が組織分野に携わり、パーソナリティー心理学をガチで研究した。僕は20年来のファ

    • 岡山旅行記(2)吉備津彦神社

      前回の続きです。前回はこちら。 今回は吉備津彦神社。 ウェブサイトはこちら。 https://www.kibitsuhiko.or.jp/ こんな冒頭だと、さぞかし神社好きが書いているんだろうと思うかもしれません。ただ、僕は人と比べて特別に神社好きという訳ではないと思ってます。 人は神社で拝むが、何を拝んでいるのかとか、なぜその場所が選ばれたのかとか、なぜその場所が廃れずに今も存在するのか、なぜ繰り返し拝む習慣になったのか、といった、人の畏れがシステムになっていった過

      • 岡山旅行記(1)桃太郎伝説を巡る

        3月の中旬に四国の香川で登壇があり、往路は陸路で岡山を経由し、愛媛で商談をしたのち、登壇して、帰路でも岡山に立ち寄った。 香川の仕事は3月の恒例行事になっていて、昨年は岡山の伯母に会いに岡山を訪ねた。その後、少しの時間で観光を試みたが、電車移動の時間を読みそこねたことと、シンガポール人の母娘と何故か同行することになったため、吉備津神社は見られたが夕刻になり、吉備津彦神社は見られずという結果だった(この2つの神社は名前は似ているが別物)ので、今回はリベンジとなる。 -- 往

        • 世間に関するブックリスト

          今、勉強会でHBRのDEI特集を読んでいる。 これを読み進める中で、「世間と社会」に関する理解が日本のDEIを考える上で必要なように感じた。 手元の関連する本をリストにしておく。 ▼「世間体」の構造 ▼世間とは何か ▼空気の研究 ▼同調圧力 ▼群衆心理 ▼先生、どうかみんなの前で褒めないでください。 ▼炎上社会を考える このあたりを読んでおくと、DEIあたりの厚みがグッと増すと思うが、全部を精読はできていないのでより深めていきたい。

        【書評】絶望と苦悩の職場からのブレイクスルー

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        • 旅行記
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          33本
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          25本
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          13本
        • 叱る
          8本
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          7本

        記事

          相続人申告登記について聞きに法務局に行ってきた-相続(2)-

          4月1日に、相続登記の義務化が開始された。 法律の話になるので、詳しくは専門家に聞いてほしいが、僕は以下のように理解している。 相続で不動産を受け取る権利があるのに登記をしていない場合に、過料となる。過料の額は10万円以下となるが、相続人全員に科されるとなるとなかなか大変なことになる。 うちは遺産分割協議はまとまりそうもないため、相続登記が義務化されたといっても相続登記はできそうにない。だけど、過料は避けたい。そういう場合の処理が表題にある相続人申告登記だ。 これは、

          相続人申告登記について聞きに法務局に行ってきた-相続(2)-

          抽象と具象の関係にふと気付いた話

          日経を見ていたら、言葉の力というコラムがあり、そこに抽象について書いてあった。 すがたを漢字で書くと、姿の他に象(すがた)がある。象は、単体では動物の象という意味にしかならないが、象るといえば「かたどる」という意味になり、確かにかたどればすがたをなすのだろう。 抽とは、引き出すことだ。抽出などはまさにひきだすことであり、ひきだしは抽斗と書く。 抽と象を合わせると「象を引き出すこと」になる。抽象化といった場合、象が明確に引き出されていないものを想定して、象を引き出すことに

          抽象と具象の関係にふと気付いた話

          叱るを英語でなんというか-叱る(8)

          以前、フィードバックについて調べていた際に、「叱るを英語でいうと何か」という話にいきついた。 よく勉強した方であれば、叱るに対応した単語としてscoldをご存知かもしれない。ただ、外国人の友人に聞いたところ、この単語は大人には使わないのだそうだ。例えば、犬や猫、幼児、奴隷といった対象に用いるものだ。私たちが「叱る」と思っている言葉を英語にすると、表現には色々あるが、その1つに「give o feedback」となる。 ここで、フィードバックと叱るに接点ができたのだった。

          叱るを英語でなんというか-叱る(8)

          長野旅行記(7)古代の英雄?を追う

          前回のやり残し2つ目です。ここは安曇野の観光スポット、大王わさび農場。きれいな水で、名水百選にも選ばれる場所。 大王と名前がついているのには、歴史的な背景がある。 魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)という古代の英雄がいて、攻め込んできた征夷大将軍の坂上田村麻呂に討伐されてしまったのだそうな。(田村守宮と坂上田村麻呂が混同された説もあり) 強すぎた八面大王は体をバラバラにされて、ここには胴体だけが埋まっているそうな。平将門みたい。胴体を祀るのが農場の中央にある大王神

          長野旅行記(7)古代の英雄?を追う

          長野旅行記(6)龍の子太郎

          昨年、松本から穂高に行き、以下のような記事を書いた。 あまりに情報量が多く、掘り下げできなかったものや行けなかった場所もある。 その1つが、日光泉小太郎だ。穂高神社の主祭神の化身らしく、龍の子太郎のモデルだそうだ。龍の子太郎は、「まんが日本昔ばなし」の龍に乗った子どもといえばわかるだろうか。 これを掘り下げるのを目的の1つとし、松本から車で安曇野に向かった。 -- 道中、篠ノ井線沿いを車で走る際に、梓川と奈良井川が犀川から分岐する場所を通ったところ、涙が出るほど美し

          長野旅行記(6)龍の子太郎

          あそびとは

          昨日、この仕事を始めた初期の頃に議論したことのある話題を唐突に振られた。 「あそび」についてだ。 かつて、あそびについて調べたことがある。そしたら、「遊びと人間 講談社学術文庫」というロジェ・カイヨワによる書籍に行き着いた。 その後、ケイティ・サレンによる大著「ルールズ・オブ・プレイ」でも遊びの3類型が示されたり、あそびと触れる機会は多々あった。(他にも楽しさを調べたこともある。楽しいと遊びは別物だが混同されがちだ。) カイヨワについては、かつて会社のコラムに書いた(

          叱ると注意するの違いとは?-叱る(7)-

          先日、研修で叱るについて話した。僕は、怒るも叱るもNGと話しているが、その際に叱ると注意するの違いがわからないという質問を受けた。 叱るも注意するも同じものに見えて、違いがわからなくなっていることが、現代の問題なのだと思う。 「叱るはオッケー」における叱るは、意味を誤って理解していて、注意することを指していることが多い。仕事なのだから、注意するのはオッケーだ。ただ、本来の叱るは「責める、咎める」という辞書的な意味そのもののものだから、よほどのことがない限りNGである。

          叱ると注意するの違いとは?-叱る(7)-

          包摂の無色さ-東大のガイドラインを読んで-ダイバーシティ(6)

          東大の性的指向等に関するガイドラインを読んだ。 ラベルとしては性的指向に関するものだが、抽象化すると、人の権利に関する話だと思って読んだ。 -- 例えば、「最近は色々とややこしいようですが」「私はLGBTQではないですが、世の中には。。。」などの言い方で、自分はそちら側ではないと言及するのはダメということであったが、これは差別・被差別の話や、人種や国籍、宗教、障害などの話と同じように見えた。 自分はマジョリティであると思いたい気持ちは誰にでもあるが、それを声高に言うこ

          包摂の無色さ-東大のガイドラインを読んで-ダイバーシティ(6)

          某週刊誌の「叱る」の記事について-叱る(6)-

          某週刊誌に「叱る」の特集があった。「叱る」を定義せずにふわふわ進む記事だった。 叱られる機会が少ない若い子は「もったいない」という文脈の記事だ。厳しい指導の機会が減っているから、「叱れ、正しく」というような記事だ。 大半の人は誤読する。以前、フィードバックに関する大御所の本も極めて誤読しやすい書き方だった。本記事も精読しないと「叱って良い」「厳しくしてよい」という誤解を生みそうな記事だった。 また、本と比べて週刊誌は影響力が大きいため、「こう書いてあった」と言われかねな

          某週刊誌の「叱る」の記事について-叱る(6)-

          疲れに関する本を読んで

          例年、200冊くらいは読書をしているが、妄想が膨らみすぎて本について書けていないなと反省したので、今年はできる限り読書感想文も書きたい。 今年の一冊目は、「疲労とはなにか」。疲れ切った自分にふさわしい本だ。 ど文系だが、ブルーバックスは比較的良く読んでいる。 本書は、簡単にいうと、うつ病って、ウイルス性なんじゃないのという仮説から、SITH-1というウイルス発見までの軌跡を書いたものだ。 疲労と疲労感という数年前の話題から始まる。栄養ドリンクの表記が一気に変わったのが

          疲れに関する本を読んで

          琉球方言を楽しんだ話

          昨年、言語学オリンピックの本が出て、見つけてしばらくどハマリした。 2020年には、ハイレンジIQテストにどハマリしたので、この手のパズルが好きなんだと思う。 特に、ワクワクが止まらなかったのが、沖縄弁のパズルだ。沖縄弁、琉球方言には母音が少ない。雑に言うと、あいうえおのうち、あいうの3母音しかない。(いは2つある。)だから、「え」と「お」は、置換される。その影響で、「き」は「ち」になるらしい。他にも、「わ」が「あー」になるとか置換ルールが色々ある。 え→い お→う わ

          琉球方言を楽しんだ話

          攻撃と叱るが区別できない人たち-叱る(2)-

          アサーティブコミュニケーションの研修をする際に、ときには厳しくする必要があるという人がいる。 アサーティブコミュニケーションでは、他者を害することをアグレッシブと呼ぶので、「叱ることとアグレッシブは違うよ」と伝える。それで理解してくれる人が大半だが、それでもアグレッシブは必要だという認識が改まらない人が一定割合いる。 思うに、アグレッシブという語彙を叱ると訳していて、更に叱るを良いことと思っているために、アグレッシブが攻撃のことだと繋がっていない。もしくは無意識に攻撃を正

          攻撃と叱るが区別できない人たち-叱る(2)-