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禁足地というソソられる言葉

2018年頃、禁足地巡礼という新書を買った。禁足地、、、何となくアヤシゲで惹かれるところがあるでしょう?

禁足地という言葉を僕は頭の中で「立入禁止」と置換していた。つまり、入ってはいけない場所を禁足地というのだ---と。

入ってはいけないのだから、中に大切なものがあったり、危険なものがあったり、そういったロマンがあるから、魅力を感じるのかもしれない。

禁足地巡礼の頭には以下のような記載がある。


禁足地とは足を踏み入れるのを禁じている地、すなわち入ってはいけないエリアとある。

本当に、そうだろうか。「この本で語る」が重要な一言だ。つまり、禁足地のこの本の中での定義であり、一般的な定義とは違うかもよというのを伝えている。

さて、禁足とはそもそもどんな意味か。ふと興味があって調べてみた。

3つの辞書を見てみよう。

うん。入ったらいけないという意味はない。ということは、禁足地は入っちゃいけない場所ではなく、中にすでにある何かがでていかないようになってる場所という意味で使われるということだ。

その点で僕の理解していたものとは逆の意味だった。ある種の封印の地、監獄だと思う。今の印象でいうと、朝9時に出勤したら夜3時にはじまる会議が終わるまで帰れないブラック企業のようなものだ。


書籍「禁足地巡礼」では禁足地として、冒頭に三輪山を挙げている。日本最古の神社の裏にある禁足地の山。写真撮影、他言禁止など厳しいレギュレーションがあるようで、ロマンを感じる。

この本は眺めたあと、インターン生の誰かにあげてしまったが、最近Kindleで無料だったのと、大阪の元メンバーとそんな話題になったので気になって見てみた。

はて、何が出てきてはいけないのだろうか。もうすこし、お仕事に余裕が出てきたら一度奈良に行ってみたい。そんな欲をここに書き残しておく。

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禁足地については、昔、ロジカルシンキングにおける漏れ発見を扱う際に関心をもち、エンプティネスと絡めて記事を書いたことがある。何もない。すると、人はそこに意味を見つけようとする習性があるという文脈で。


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