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長野旅行記(1)長野の地名について

出張にくっつけて、長野県内を回ってきた。松本、諏訪、安曇野まで。

長野に行くと信州(しんしゅう)という単語をちょこちょこ目にする。●州は旧国名の頭の1文字に州を加えたもので、武蔵だと武州、甲府だと甲州のようにいう。信州の場合、信濃の信だ。

信濃の信は古くは科と書いたという。松本より少し北に、豊科や明科という地名があるのはその名残だろう。科野が信濃になる際に、野が濃になっているけど、これは分からなかった。

また、松本あたりはかつては筑摩県だったとボランティアガイド氏に聞いた。筑とあるので、北九州の筑紫、筑前・筑後からですよねと聞いたところ、それについてはわからないようだった。のちに長野県と合わさって今の長野県になったという。

年初に安曇野に関する本を読んでいた。ここに書いてあったことを今回、穂高の穂高神社まで行って確認したところ、どうやら安曇野は安曇族ないしは阿曇族が北九州から渡ってきた場所というのは間違いなさそうなので、おそらく筑摩というのは筑紫の筑なんじゃないかなと思う。

また、筑摩の別な表記として千曲川の千曲があるが昔は音だけがあって、漢字は後からついている。そして、どの漢字を充てるかで含意を持たせているので、単に「ちくまがわ」と考えておけばよさそう。

また、古い言葉にはダブルミーニング、トリプルミーニングが多い。国交省のサイトでは、千曲は神々が戦った際に血が隈(くま)なく流れたからという説明がある。これはなくはないなぁという気がする。

うん、今のところ、旅行は全く関係ない話になっている。

続きます。


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