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「ふくろ」の語感について

学生のときに先生から、似た和語を見たら何か関係があることが多いよと言われた。なんだかピンとくるところがあって、以来、他の人より気にする方だと自認している。

先日、たまたま「ふくろ」について書いてあるものを見てふと思ったことを書きたい。

「ふくろ」は、膨らむ、膨らみ、ふくらはぎ、膨れる、などとも関連し、更にはプクッ、ふっくら、含む、福、服、おふくろ、吹く、袋小路にも通じるところがある。

「吹く」と三方を閉じられた「袋」が「プクッ」と「膨らむ」。袋小路は三方が閉じている道。袋はその用途から溜め込む、育むことができるから、福、おふくろなどにつながる。服はかつては富の象徴だったので、そこともつながるだろう。

七福神の布袋(ほてい)は文字通りぬのぶくろだが、その姿はふっくらしている。福の神である大黒天が袋を持っているのも象徴的で、袋のメタファは造形にも現れる。

こんな風に考えると世界が少し拡がる。

例えば、フクロウはどうしてフクロウか。調べると、毛が膨れた鳥だからフクロウと名がついたという。このように調べると、楽しくなるものだ。

こうした視点は自分の場合、お仕事にもつながる。

※この話は和語の話なので、別言語との間では適用できない。日本語には外来語が多々交じるので念のため。




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