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国民の無知が国を滅ぼす

日本には様々な問題がある、というのは、周知の通りだろう。
その中でも、最も重要なのは経済成長できないということだと思う。

この問題については、実際のところは
何が問題であるかは、はっきりしていて
その解決策も明らかだ。

ただ、事実を知ろうとしない大多数の無知な国民によって
政治を動かすことができないのである。

イングランドの哲学者フランシス・ベーコンは、”知識は力なり”と言ったが
逆もまた真なりで、無知はある意味で力を発揮すると思う。

気候変動が問題である。
気候変動は、人為的に引き起こされている。
という主張もあるのは、知っているが

果たして、それは事実なのだろうか?
元々は、地球温暖化と言っていたものが、問題になるような温度変化がない
ということで、気候変動と言い始めたのではないか?

科学の世界でも、温暖化しているという学者もいれば
データを示しつつ、温暖化とは言えないと主張する学者もいる。

つまり、温暖化や気候変動が起きているのか否かは
”分からない”というのが事実だろう。

気候変動は起きているという主張をする人たちは
近年の豪雨や大型の台風で甚大な被害を受けていることを
その証拠のように言うが

日本は、元々が自然災害大国だ。
過去には、近年より大きな台風に襲われ多く尊い命が失われたり
とんでもない量の雨が降って災害が起きている。
過去から学ぶとことを忘れていないだろうか?

経済に関しても同様で
調べてみる分かることだが、1997年以降
政府は、緊縮財政を続け、公共事業を削りに削ってきた。

この意味するところは、過去に作られた道路や橋などの
老朽化したインフラや防災インフラへの
投資をやめてしまったということだ。

確かにここ数年、雨による土砂災害なども多いように感じるが
それは、治水工事が終わっていない河川が多いことも関係している。

2020年に熊本県で発生した球磨川の氾濫なども
ダム建設がほぼ完成していたにも関わらず、地元住民の反対の声が反映され
稼働していなかったことが影響している。

ダムは、たしかに下流に影響を及ぼすという面はあるが
治水という意味では、かなり有用なものだと思う。

すべてが完璧でメリットしかないものなど存在しないのだ。
重要と思われる面を選ぶ以外ないのだ。

公共事業というと、そんなものは政治とゼネコンの癒着だぁ〜と
ステレオタイプ的に怒る人がいるが
それは、過去のマスメディアの報道で洗脳されているだけだと思う。

というか、経済というものが、これっぽっちも理解できていないのだろう。
国民経済は繋がっているのである。

国民の無知が国を滅ぼすというのは、間違った方向に矛先を向けてしまうからだ。
公共事業というと、やれゼネコンとの癒着だの、土建屋だけが儲けやがってと
的はずれなことになったりする。

気候変動を止めようとしないから、災害が発生して
コロナ禍でダメージを受けた経済が益々だめになるぅ〜
などということになるである。

日本経済は、コロナ禍で落ち込んだり低迷しているでは、断じてない。
その前から、落ち込んでいるのだ。

先述した、1997年橋本龍太郎内閣のときに、緊縮財政と消費増税を行い
デフレに突入し、そこから経済成長できなくなったのだ。
当時の首相、橋本も、のちに財務省に騙されたと告白している。

何が言いたいのかというと
僕らは、義務教育の段階から嘘の歴史を教えられ
嘘をベースに物事を捉えたり、考えたりしているのだ。

考えているならまだしも、思考さえ奪われている人が多数派だ。
考える力も消失してしまった人が多い。

嘘をベースにということを言うなら、貨幣経済でありながら
貨幣観が間違えていることが、もっとも大きいと思う。

これについては、人類の99%が間違えていると言われているのだ。
お金は、物々交換から始まったと理解している人がほとんどだが
これは、まったくの嘘なのだ。

他にも、江戸時代は鎖国をしていて
日本の外のことは知らなかったと信じている人が多いだろうが
例えば、黒船来航について、その1年も前から浦賀にペリーが来ることを
オランダ経由で、すでに幕府は知っていた。

士農工商という身分制度があり、武家に生まれれば武士に
農家に生まれれば農夫になって、一生を過ごしたと思っている人が多いだろうが
武家から農家に、その逆に農家から武家になったりしていた
というのが事実である。

身分が固定されていたなんて信じてしまうと
それは、まるでインドのカースト制度のように感じるだろうが
まるっきり違っていたのだ。

他にも、アイヌは北海道の先住民族であるというのも嘘だ。
嘘で塗り固められた世界で、僕らは生きている。

これを、24年前に公開された映画”The Matrix”を見た時に
この映画は、現代風刺映画だよ
嘘で塗り固められた今の世界を風刺したんだ
と友人に話したら、散々馬鹿にされたが
今となっては、僕の意見に共感してくれる人も増えた。

もちろん、最初から仕組まれた嘘もあるし
そうではなく、昔は信じられていたことが
テクノロジーの進化で、様々な技術が進歩したことで
過去には、分からなかったことが明らかになり
嘘になってしまっことも多い。

古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスは”万物は流転する”と言ったし
鴨長明は、方丈記の冒頭で、”ゆく川の流れは絶えずして、
しかも元の水にあらず、よどみに浮かぶ泡沫(うたかた)は・・・・・”
とあるが、全ては変化していくものだということだろう。

ただ、物質はエントロピー増大の法則に従い、
劣化し変化・流転するとは思うが、情報は変化も流転もない。

情報は、更新するか、または上書かなくては変わらない。
人の頭の中の情報は、放置していれば間違ったままなのである。

頭の中の情報は、自らが更新するか上書く必要があるのだ。
これをアップデートと言ったりするわけだ。

コンピュータやスマートフォンにアップデートが必要なように
人の頭の中の情報も、アップデートが必要なのだ。

とにかく、経済や歴史に限らず様々なことを学び続けるしかないと思う。
国民の無知で国が滅びるのだから。

今、自分が信じていることは、事実が元になっているのか?
それを、深く考えてみることをが重要だ。

ただ、人は自分の信じたいものを信じ
見たいものを見るという習性があるので、そのことも留意しておくべきだろう。

国を滅ぼす前に、1人でも多くの人が
自分をアップデートすることを祈念して・・・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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