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社内で頼れる人を見つけるテクニック

 ベンチャーやスタートアップ、中小企業の人は他の従業員のことを誰もがある程度知っていると言う強みがあります。なので、何か困った時は「この人に頼れば良い」というのがピンとくるので、課題解決のスピードが速いという傾向があります。残念ながらそれができないのが大企業です。大企業は組織が大きすぎて人が多すぎるが故に、誰がどんなことに詳しいのか誰も分からないのです。普通に考えたら人が多いほど得意分野も増える筈なのですが、どんな人がいるのか正しく把握できないので、そのメリットも得られないのです。とても勿体ないですよね。本日はそんな内容です。

 私が勤める会社で実際に起きた成功の実体験を紹介します。ですが、これは入念な計画を立てて、アジャイルにやりくりした結果として上手くいったという事例ではなくて、なんとなく始めたことで奇跡的にうまくいったと言う事例です。会社の風土や文化によっては通用しないかもしれませんが、予算0円でできる方法なので、取り合えず深いことは考えずにやってみて損はないと思います。

 以前、この様なツイートをしました。

 私がやってみたことは凄くシンプルで、従業員が他人を手伝える事柄を自己アピールする場を作った、それだけです。こう書くと「社内SNSとか敷居が高いな」と思われるかもしれませんが、そんなことはしていません。使ったのはエクセルです。全従業員がアクセスできる場所にエクセルファイルを置いて、そこに任意で「こういった事なら得意だから手伝えるよ」という内容をタグとして記載してもらっただけです。

 例えばササキならこのような内容を登録します。

 名前:ササキ
 Mail:sasaki@***.co.jp
 得意分野:#育児 #副業 #NewsPicks #パワーカップル #イノベーション  #働き方改革 #新規事業

 この様な自己申告を募るエクセルファイルを作成する、それだけです。このような仕組みを作ったとして、どれだけの人が自ら得意なことを記載してくれるかは企業文化に大きく影響されるかもしれませんが、大企業では燻っている人が多いので、意外と参加してくれるのではないかと思います。その事例が私の会社です。私の会社はいわゆる日系大手メーカーという最近はあまり元気のない会社なのですが、この仕組みを作ったら1週間で五百人の自己申告を集められました。今では二千人を超える人の得意分野を集められています。それだけ、大企業には「もっと人の役に立ちたい」と思う人が多いということなのだと思います。

 繰り返し書きますが、このテクニックは予算0で実現できます。ちょっとしたエクセルファイルを作成して、それを共有ストレージに置くだけです。これだけで大企業の底力を引き出せると思うと魔法の様に感じませんか?モヤモヤしている人にこそ、チャレンジしてもらいたいことです。


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