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【書評】林正樹・酒井雅裕『作れる!鳴らせる!真空管アンプ製作入門』--空中配線って何?

 真空管アンプって憧れますよね。レトロで、かっこよくて、しかも音がいいって話です。でもいいやつは何百万円もするしね。というわけで、自分で数万円で作ってみましょう、というのがこの本の趣旨です。
 これすごいですよ。自分で金属の箱やら真空管やら電気回路の部品やらを買ってきて、箱に穴を開けたり、中に端子の付いた板を立てたりして、むちゃくちゃにビニール線を引き回して、部品をハンダ付けしていくんです。
 しかも、真空管がどんなふうに作動してるのかとか、回路図の意味はどうなのかとか、すごく丁寧に説明してくれます。とは言え、文系の僕は中学の頃ちょっと電子工作をしていたという過去があるんですけど、もう何十年もハンダづけすらしていません。しかも、抵抗やコンデンサどんなふうに作動するかも全然知りません。
 というわけで、なにこれすごい、という感じしかしなくて、理解もできないまま一冊読み切ったわけです。でもなんか気持ちがめちゃくちゃ盛り上がってきて、そのうち作ってみたい気分になりました。
 でも、この空中配線というのは今のところ、自分にできる気がしません。なんかもっと難易度が劇的に低い組み立てキットとかないのかな、と弱気なことを考えています。まずはハンダづけの練習からしなきゃ。

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