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新たなメンバーを迎えるということ

昨日はナレッジワークのメンバーの結婚式に参加させてもらった。

ナレッジワークを立ち上げて初めての結婚式だった。

とても素敵な結婚式で、新婦がお母様に手紙を読み上げる時は、めっちゃ泣いてしまった(笑)

僕は経営者の役割というのは「事業を通じて社会に貢献すること」「組織を通じて社員を幸福にすること」の2つだと思っている。

経営者の役割については様々な思想がある。

例えば、事業の成功こそが目的であり、社員の存在はあくまでその手段であるという考え方もある。

逆に社員が一番大切であり、社会の変革は二の次だ、という考え方もある。

これらはどれが正しい正しくないというのがあるのではなく、何を信じるかという信念、信条、思想の話である。

僕は事業を通じた社会の変革と、組織を通じた社員の幸福を高いレベルで同時実現したい。

どちらかが目的でどちらかが手段という主従関係ではなく、全く同じ重みの目的として考えている。

前職時代にチェスター・バーナードの「経営者の役割」を読んで以来、それは僕の経営を支える信念になっている。

事業の成功と社員の成功を同時実現するのは、本当に難しい。

難しくていつも悩んでいるし、いつまでたっても上手くできなくて凹んでいる。

例えば、社員が何かの役割を任せてほしいと思っている。でも、僕から見ると、今任せてしまうと事業が失敗してしまうと感じる。さぁ、どうすれば良いのか…。

みたいなことが会社のあらゆるところで同時多発的に起こる。

どちらかの視点に振り切ってしまえばとても楽だ。

事業の視点だけであれば「まだ早い」と言ってしまえば終わりだし、社員の視点だけであれば「任せるね!」と目をつぶって丸投げしてしまえば終わりだ。

でも、どちらも実現したいから、何とか事業の成功と社員の成功という相反するベクトルを両立する方法を、毎日必死に考えている。

僕は世界を変えるために、ナレッジワークを作った。

10年以上一緒に働いた大切な仲間たちと離れてまで会社を立ち上げたのは、世界を変える挑戦をするために他ならない。

だから、ここを曲げることは、自分の人生の否定そのものだ。

そして、世界を変えられるような偉大な事業を作るためには、日々の仕事において高い基準を要望しなければならない。

時々、「僕がいなかったら、みんなもっと楽なんだろうな」という気弱な自分が顔を出す時もあるが、その度に自分を奮い立たせて、経営をしている。

でも、それと同時に、やっぱり社員の成功に向けて、ベストファイトしなければいけないと、メンバーの結婚式に出て改めて思った。

(ここで結婚式の話に戻ってくる(笑))

結婚式に出て、メンバーのことを親御さんがどれほどの気持ちで育ててきたか、友達にとってどんなに大切な存在なのか、といったことが痛いほど伝わってくる。

そして改めて気づく。

会社にメンバーを迎えるということが、どれほどまでに重たいことなのか、と。

親御さんが大切に育ててきて、七五三、学校の入学や卒業、成人式、そういった出来事の写真をアルバムに1枚1枚加えていったその先に、この会社への入社というイベントがあり、また新たな写真がアルバムに加えられるかもしれないのだ、と。

ナレッジワークへのジョインというイベントが、その人にとって最高のイベントになるように、新たに加えられる写真が良い思い出に溢れた最高の1枚になるように、自分にできる精一杯をやっていきたいと思う。

うまくやり切れなくて悔しいことも多いですが、諦めずに挑み続けようと改めて思わされる、そんな昨日の結婚式でした。

明日はまた沢山の新規入社者がジョインしてくれます。

これからも、僕だけでなく、HR、マネージャー、そしてメンバーたち全員で偉大な会社づくりに挑戦していきたいと思います。


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