見出し画像

VTUBERにおけるO2O/オムニチャネルの運用/ホロライブ・さくらみこ

最近仕事が忙しめというのもありますが、水星の魔女を見てからすっかりガンプラにハマってしまいブログを書いていた時間がそちらに割かれて更新が滞っています。ですので家での自由な時間は配信を見ながらガンプラを作成するという人生で一番オタク活動が充実している状況です。

そんな中で昨日さくらみこさんが連休の家族旅行を終えてその報告雑談の配信を行っていました。

数日ぶりのみこちの配信という事で非常に楽しく拝見させて頂きながら、思わず笑ってしまうエピソードなどはさすがだなと思いつつ、みこちの京都旅行の雑談を聞いていました。
そこで紹介される京都のスポットや、こんなものを食べた、というのを見ていると不思議と僕も京都に行く機会があれば行ってみたいなとか、食べてみたいなと思いました。
で、ふと思い出したのが2016年~2018年頃でしょうか、その頃ビジネス界隈でよく耳にした「O2O」「オムニチャネル」というキーワードです。

■オフラインとオンラインを活かす

どちらも当時はよく見聞きした言葉ですが最近はこのワードを使用する人というのは以前ほど見かけなくなりました。どちらかというと当たり前の事になりすぎてわざわざそういう用語を使うまでもないという感じで変化してきたからでしょうか。

さくらみこさんは旅行などに行った後はこういった配信を行う事がよくあります。その際には実際の現地での写真を公開しながらエピソードを交えて話をします。個人的にはこうした配信というのは普段バーチャル寄りの存在感が強いVTUBERが妙にリアルに感じたりします。

こうしたリアルを交えた配信が多いのは僕が知っている中では他に月ノ美兎さんがいます。彼女も企画や旅行などでリアル部分、オフラインの姿を時折差し込んでくる形での活動をしている印象です。


・2つの可能性

1:販促、プロモーション、ブランディング

冒頭に書いた様に、推しだったり好きなVTUBERが実際に訪れた場所や、食べたもの、体験した事というのは、それだけで宣伝効果が高く、プロモーションやブランディング等に繋げやすい部分だと思います。
アニメなどでもよく聖地巡礼という感じでそのアニメの舞台になったところが観光名所になる等で経済活動が活発化するケースがあります。


2:VTUBER自身のコンテンツ幅の拡大と生々しさの活用

どちらかというとこれまではVTUBERはリアルの生々しさを感じさせない方向性の方が主流だった様に思われます。勿論一部のVTUBERは時々中の人の姿をそのまま出して活動する人も居たりしますが。出来る限りリアルの匂いを感じさせない様にしているというのは至る所でその配慮が垣間見れます。

ですがそうした方向性というのも個人的にはもう変わってきている様に感じたりします。例えばホロライブではよく料理配信を行ったりしますが、手元は手袋をつけて生身の部分を出さない様に留意されています。これは身バレ防止やその他の理由もあるとは思いますが。

今回のみこちの配信などは非常にうまいリアルの使い方だった様に思います。例えば京都や関西に住んでいるファンからすれば、みこちが来たんだという事だけでもより身近に感じられます。
こうした「満足度」を高める活動というのはファンの長期化にも繋がりますし、新規ファンの獲得にも繋がります。満足度が高ければ推しの提供するコンテンツに対する財布の紐も緩くなります。

プロ野球やJリーグなどのスポーツもこうした「場所」とブランディングを使った地域戦略を使ったビジネスモデルの事例です。阪神タイガースや、広島カープ、浦和レッズや川崎フロンターレ等、地域ビジネスが多岐に渡って、そこから放っておいても延々と新規顧客を獲得できるサイクルに繋がっていたりします。


もちろん提供バランス等、コントロールが難しい側面もありますが
雑談
ゲーム実況
企画
コラボ
歌、ライブ
といった形で、VTUBERはどちらかといえばリアルタレントよりも活動ジャンルの幅に制限があるところがありました。

ですがこうしたリアル、オフラインでの活動を絡める事でその活動の幅はだいぶ広がりを見せるのではないかと思われます。

最近ガンプラを始めたという事を冒頭に書きましたが、この界隈には「ガンプラ女子」というジャンルの様なものが存在します。2つに分かれると思うのですが、①純粋にガンプラが好きな女性 ②ガンプラを活用してインフルエンサーを目指したりフォロワーを増やしたい女性 という分かれ方でしょうか。例えばこのガンプラもある意味リアルでの活動になります。僕に置き換えれば、みこちが〇〇のガンプラを作ったという事でそのガンプラが欲しくなりますし、これまでよりもぐっと身近に感じるでしょう。
ガンプラ以外にもそういったものは多くあると思います。
それこそ美味しいごはん屋さん巡りで、その画像を定期的にアップするというような手軽なものでも可能性は色々と広がると思います。

まだ未知数な部分は多いですがリアルをうまく活用するVTUBERの方がファンのエンゲージメントは向上していくと考えます。
今後も色々な活動パターンが増えていくと面白いので楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?