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新しいシトロエンのこと (ESSAY CITROEN 1)

先日、近くのシトロエンのディーラーを訪ねると、そこには、立派な、C6がいかにも、その場所が、C6の為にずぅーっと前から用意されていたように、シトロエンのショウルームの一番いいところに飾られていた。なかなかの迫力です。そうです、ずっとこれが、今までのシトロエンのショウルームに足りなかったものです。僕が訪れた、ショウルームは出来てまだ、それほど時がたっていませんでしたが、なんだか、少し、落ち着かなかったのは、重さが足りなかったのでした。C6でショウルームがとても落ち着きが感じられるようになりました。やっとこれで、シトロエン本来の姿になりました。やはり、フラグシップの車が無いとどうも落ち着きません。そのC6はイメージカラーのC6ですでにご成約済みの貼り紙がしてありました。もう、既に2台売れたそうです。『一台、いかがですか?』と訊かれた僕は、『君、これをくれたまえ。』と言いたかったのだが、その日はちょっと、やめておくことにした。さて、C6だけどすごく、立派に出来ているし、走ってもきっと、シトロエンらしく、走る事は想像に難くない。いいに決まっている。だって、シトロエンのフラッグシップカーです。当たり前です。形はシトロエンの常で新しく斬新です。しかし、それほど衝撃を受けないのは、ウインドウの形状と全体の形状です。僕が思うに、これは、シトロエンの失敗です。なぜなら、一番最初のシトロエンのC6プロトタイプの写真は1999年には発表されていたのです。その姿は今のC6とお尻の部分以外はほとんど変わっていないのです。僕はこの時のプロトタイプC6の西武自動車で作った、JRのカードをもっています。その、プロトタイプの写真を見た、車のデザイナーがいたら、きっと何か、インスパイアーされるに違いないと思います。その形は、何か、未来を感じさせるものでした。本物のC6が登場した時には、僕が、感じた、プロトタイプの未来の予感は既に現実になっていたのです。ウインドウのラインは国産車に沢山使われています。全体の形も似たような車が沢山あるのです。シトロエンは1999年に未来の方向性を人がいいにも、教えてしまったのです。あれから6年、シトロエンはC6の完成度を高めていました。その間に、日本では既にC6のデザインの方向性の方に踏み出していたのです。もし、あの、プロトタイプが無かったら、今の日本の車のデザインは今ときっと違うと思います。そう思いませんか?


2006年 12月 23日 1時 43分 

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