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焚き火的時間としての「生き方見本市」

みなさんは、最近「焚き火」をしたのっていつですか?

僕も振り返ってみたら、もういつのことかわからない。東京みたいな都市に住む人にとって、「焚き火」ってなかなか縁遠いものになってしまっている気がします。

焚き火が物語や人のつながりを生んだ?

「焚き火」に関して、面白い研究があります。その研究で言われているのが、「人類の祖先の生活では、焚き火が『物語』や人との繋がりを生み出す役割を果たしていた」というもの。

ナミビア・ボツワナのジュホアン族に関する研究によると、夜のたき火の明かりには人々の想像力をかきたてる効果があり、また、たき火があることで夜の活動時間が延び、自給自足の生活を営むための時間以外の社会的な営む時間が確保されるため、物語を話しやすくなることがわかりました。
このことからWiessner氏は、人類の祖先のコミュニティにおいても同様に、炎が人々の心を拡張させて社会的関係の充足に貢献したと考えており、想像力を介して精神的理論を引き起こし、コミュニティにおいて協力や信頼関係の形成に重要な役割を果たしていたとのことです。

おもしろいですね〜。これは裏を返せば、「焚き火」があんまりできない現代の都市に生きる人々にとっては、「物語」を語ったり、それを通じて協力や信頼関係をつくる機会を得ることがなかなか難しいのだと言えるんじゃないかと思います。


「焚き火的時間」としての生き方見本市TOKYO

2/24にヒカリエで開催した「生き方見本市TOKYO」には、約130名の方が訪れてくださいました。

あらためて振り返ると、生き方見本市は「焚き火的時間」だなぁと。

もちろん火はないですよ。でも、ゲストと参加者がひとつのテーブルを囲んで、ある人が自分の人生の物語を語り出す。それに触発されて、またある人も人生の物語を語り出す…そんな語りの連鎖が生まれていて。

「○○社のなんとかさん」という肩書きをとっぱらって、一人の生身の人間として自分の物語を語ったり、そんな語りに耳を傾ける時間って、なかなかないと思うんです。でもそのことによって、自分自身の物語がつむぎだされ、つながりが生まれる。

まさに人類の祖先が「焚き火」を囲んで行なっていたことはこれだったんじゃないかなぁと思うわけです。

「焚き火」的時間をふやしたい

「焚き火」的時間がどんなものなのかを体感したい方は、是非次回の生き方見本市にお越しいただきたいのですが、いかんせん半年に一回くらいしか開催しないんですよね。

なので、もうちょっとこういう「焚き火」的時間を増やしていきたいなぁと思っています。どうせなら本当に「焚き火」を囲んで語りたいですよね。なので、場所を探し中。

どこか東京近郊でいいところないかなー。


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