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作曲のしかたを学んだ本のこと

作曲家の小林亜星さんが亡くなられました。
88歳、もうそんなお歳だったのですね。
テレビっ子で、歌謡曲やポップスを聴いて育った僕にとって、知らず知らずのうちにたぶん生活の一部分になっていたと思います。
そんな亜星さんが、たぶん中学生くらいを対象にしたであろう、作曲の手ほどきを書いた本のことを思い出しました。

たぶん実家のどこかにあるのか、もしくは捨ててしまったのか、Amazonで見つけたらなんと1万円以上に跳ね上がってました。ウッソー。。
中学生当時、ポップスの作曲に興味を持って、なにかつくってみたいなと思い、自分なりにいろいろ試してみたんですが、なかなかうまくいかなくて、半ば諦めかけてたころに、楽器屋さんの片隅で偶然見つけたのがこの本でした。
タイトルに釣られて、これを読めばいいかもと即手に取って、買って帰りました。

今思い出すとかなりやさしく基本的なことしか書かれてなくて、物足りないよなあとようにおもうのかもしれませんが、当時はそれで十分。「北の宿から」や「野に咲く花のように」など、亜星さん自身の曲を引き合いに出して、コードがどんな考え方で並んでいるかや、メロディのしくみなんかがわかりやすく書かれていました。
ポピュラーソングの基本的な作り方を学んだ僕は、それからスイッチが入ったように、五線紙にメロディとコードだけの曲を思いつくままに作るようになります。楽譜ノート数冊分で、200曲くらい書いたように思います。
なんとなく自分の日記やポエムを読まれるような恥じらいがあり、世に出したものはひとつもなかったけれど(笑)、確実に今の自分がつくる音楽のベースになっていると思います。
なので、以前ある方に「hàmmeさんの曲は歌のようですね」なんて言われたときは、本当に嬉しかったですねぇ。というか、よくぞわかってくれました!!みたいな(笑)

そんなこともあり、小林亜星さんは間接的に自分の先生です。

自分は、子どもからおとなまでみんなが楽しめるような、そんな音楽をつくりたいといつも考えているのですが、たぶん、その根っこのひとつに、この本を読んでワクワクしていた体験があるんじゃないかなと思います。

亜星さんに、心からのありがとうを!!

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